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備え梅ショップ
備え梅 ギフトボックスA【巾着 (4粒入)×1、個包装×1】
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災害時や緊急ときに活躍してくれる「防災食」。
昨今では手軽でおいしいものも増えてきましたが、少なくとも「おしゃれ」というイメージをお持ちの方はほとんどいないと思います。
今回紹介する「備え梅」は、梅干しの力に魅了され、その魅力を広く伝える取り組みをしている、竹内順平さんと切替瑶太さんのユニット「Bamboo Cut」によってプロデュースされたもので、「使われることがないように」と願いながらも、「なにかあった時のために」と、普段から持ち歩きたくなるような携帯性に優れたおしゃれでカワイイパッケージと、機能性とおいしさを兼ね備えた、ちょっと変わった備災食です。
災害時や緊急時、非常食の配布などの救済が始まるまでの目安は72時間と言われており、まずはこの3日間を乗り切ることが非常に重要だと考えられています。梅干しは、人間が災害時に必要とするものを含んだ、農林水産省でも緊急時におけるその有用性が認められている優秀な保存食なのです。
まず、梅干しには人間が生きていくのに欠かせない塩分が多く含まれています。また、クエン酸が活力や気力がわかない身体をサポートし、さらによだれを分泌させることで、細菌の繁殖を抑制が期待でき、栄養の吸収を補助したりと、体調の維持管理に役立ちます。
塩を極限まで減らした「減塩梅」や、はちみつなどで漬けこんだ甘くて塩分濃度の低い梅干しではこのような効果は望めませんし、添加物を入れないと保存性が保てませんが、この「備え梅」は、塩分濃度20%という日本古来の作り方で製造された正真正銘の保存食であり、そのため無添加にも関わらず賞味期限は3年間を達成しています。
「備え梅」の中身の梅干しは、幻の梅と称されるほど希少な「杉田梅」。かつて磯子区にあった見事な梅林で採れる梅は、杏子ほどの大きさで、香り高く、酸味が強くてやわらかいということで、梅干しづくりに最適と重宝されてきました。しかしながら、明治以降に昔ながらの梅干しの需要が低下したことや嗜好の変化によって衰退し、ほとんど姿を消してしまっていました。近年になり、杉田梅の原木が細々と栽培が続けられていたことがわかり、復活に向けて動き始めました。その梅を、梅林の保存にも積極的に取り組んでいる、延楽梅花堂の乗松祥子さんが入手し、昔ながらの製法で梅干しに加工しています。
まずは、最高の梅干しづくりに適した梅を1粒1粒選別。そこに、独自に3種類をブレンドした塩をやはり1粒1粒に丁寧に揉み込んでいきます。そして壷の中に均等に敷き詰め、漬けこんでいきます。紫蘇も、着色料などは一切使わず、梅酢と塩だけを使用して赤く染めあげ、よい具合に漬かってきた梅に重ね合わせ、そこからさらに約30日ほど寝かせます。最後に、天日干しを行って、やっと完成です。
口に含めば、しっかりしたしょっぱさと芳醇な香り、ジューシーな酸味が口いっぱいに広がり、ぶわっと唾液が出てきます。思わず口をぎゅぎゅっとすぼめるこの酸味と塩味こそ、元気の源。
おしゃれなパッケージなので、普段からバッグに入れておいても違和感がありませんし、大事な人へのプレゼントにも使えます。また、アウトドアやスポーツ時に携帯するにもオススメです。日本古来の梅干しの力、ぜひお試しください。
※掲載情報は 2017/07/24 時点のものとなります。
ソルトコーディネーター
青山志穂
東京都出身、沖縄県在住。
大手食品メーカー勤務から一転、塩に魅せられて塩の道へ。塩の専門店で社内資格制度の立ち上げなどを行ったのち、2012年に(社)日本ソルトコーディネーター協会を立ち上げて独立。現在は、塩のプロフェッショナルであるソルトコーディネーターの育成のほか、全国を飛び回りながら、塩の基礎知識や使い方などに関する講座や講演、テレビやラジオ、雑誌などへの出演、塩売場のコーディネートなどを行いながら、塩の啓蒙活動に努めている。有名シェフとの塩をテーマにしたコラボレーションイベントや食品メーカーの商品企画も手掛ける。著書に「塩図鑑」(東京書籍)「琉球塩手帖」(ボーダーインク)「日本と世界の塩の図鑑」(あさ出版)など。