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ピカソを見たあとに食べたマカロンラスク 優劣がつかぬほどの芸術品でした
六本木の新国立美術店でピカソを見た帰り道、ミュージアムショップで
コラボスイーツとして見かけたサダハルアオキの「マカロンラスク」。
鮮やかな色合いを見たあとだけに、この色合いもまたアートに見えました。
人ごみに疲れ、ピカソに圧倒され、小腹も空いてきました。
日曜日の公園で、「マカロンラスク」を一つつまみながら休もうと考えた。
家で食べるより、色合いが豊富な外の景色を見ながら食べた方が、
美味しそうに見えたのです。
「え?うまいじゃん!」
食べた瞬間、口から鼻にあまり香りが抜ける。
マカロンではなく、クッキーのように焼いた、まさにラスク。
蓋をあけて、ひとつだけと思ったのに、止まらなくなりました。
一箱食べて、お店に戻ってプラスチックの瓶のような入れ物を
もう一買ってしましました。
正直に告白すると、私はこの時までサダハルアオキのスイーツを食べたことが
ありませんでした。パリを拠点とし、世界をリードするパティスリー。それは
知ってはいるけれど、なんとなく敷居が高くて入れなかった。しかし、こうして
美術館帰りに食べるには、実にぴったりくる感じ。
一度食べてしまうと、「これを買うぞ!」と勇気も湧いて、男一人、自信をもって
お店に入れます。
私はよく、日比谷店を利用しています。
※掲載情報は 2017/06/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スピーチライター/コラムニスト
ひきたよしあき
(株)博報堂で、広告クリエーターとして働くかたわらで、「朝日小学生新聞」などにコラムを書いています。出張、撮影、講演で全国を回りながら、おいしいものを送ったり、頂いたり。誰かに何かを送ろうとする時、そこに素敵なエピソードが生まれます。高い安い、有名無名に関わらず、できればその一品にまつわる物語までお伝えしようと思っています。皆さんからの情報もお待ちしています。主な著書「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)