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豊かな香りと風味で料理を上げる!
今回は魔法の一振りを紹介します。それはスパイスのうち、和の薬味の一つです。薬味が上手く使えると料理の味は格段に冴えると言われますよね。
紹介する薬味とは七味、それも黒い七味です。
その黒い七味とは、京の都で1703年(元禄16年)から、一子相伝で香辛料を製造販売している老舗、原了郭の「黒七味」です。黒七味というその名の通り、黒い色をしています。なぜ?それは、深煎り焙煎した本唐辛子と山椒、白・黒胡麻、そして芥子、麻の実、青海苔、青紫蘇をブレンドしているからです。
それら材料を焙煎後、手で揉み込んでいるため、油分が染み出てしっとりとしたとても細かいパウダー状の粉に仕上がっています。
口に運ぶとまず、山椒のしびれるような心地よい味と豊かな香りがやってきます。
焙煎によって、唐辛子の辛さは角のとれたものになり、香ばしさが際立ちます。青海苔、青紫蘇がさわやかさを運び、胡麻のコクがすべての材料の個性を上手く調和させてくれるようです。品格のある辛さと豊かな深い香りが誘い出す複雑な味わいは後を引きます。
ちょっと一振りするだけで、料理の格までグンと上げてくれる優れものです。
もちろん、蕎麦やうどんにはぴったりの薬味ですが、鍋もの、煮物、そして揚げ物にも合います。
私は、毎日のご飯に、中華やイタリアンにも、サラダやコンソメスープにも一振りしています。不思議なことに、どんな料理にも合うのです。
それは懐の広い複雑な風味のお陰!日々の私の食卓から黒七味の活躍をご紹介すると……。
毎日の朝ご飯に!中央コンニャク炒めに一振り
中華おこわに一振り
鶏唐揚げの甘酢あんにも一振り
サラダにも……
エリンギのイタリアン精進ソテーにも一振り
という訳で、どんな料理にも合う、魔法の一振りです!
木筒の容器に入った商品は、いつも食卓に置いていても絵になりお洒落です。
手の中に忍ばせられるほどのサイズの容器なので、気を張らず、気の利いた“素敵なおみやげ”としても喜ばれるでしょう。
私は、ついついいろいろな料理に振るので、すぐ容器は空になってしまうのですが、詰め替えパックの商品もあるので便利です。小さいパックをこまめに求めるほうが、風味を損なわず最後まで充分に楽しめます。
「小粒でもピリリと辛い」山椒を深入り焙煎し、味と香りを深くし「一振りで料理を上げる!」黒七味。
是非、この魔法の一振りを試してみてください。
※掲載情報は 2017/06/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライフスタイルデザイナー
長尾典子
日本伝統の知恵と美を取り入れた現代の食と暮らし方”Nippon Stylish Life”を提唱。
西宮市内のサロンと各地で、テーブルコーディネート・料理・英語・食文化をテーマに幅広く活動中。
季節開催「Japan Cool Seminar in Tokyo」では伝統美味食をテーマに、レストラン・料亭を会場に、その日だけのオリジナル料理を味わい学ぶ講座。
旅館・ホテルの食空間提案、英語による和食文化、テーブルコーディネートセミナー、オリジナル食器デザイン販売も手掛ける。
著書『12か月のLifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』エピック
『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』エピック
食卓文化研究家、食空間コーディネート資格認定講師、卓育インストラクター、カラーコーディネーター、英語講師。
食空間コーディネート協会理事
京都文教短期大学、大阪夕陽丘短期大学非常勤講師。
奈良女子大大学院生活環境修士。現在、現在、龍谷大学博士後期課程。
mail:nagao@a-de-v.com