日本だから、北陸だから。魚とともに楽しむワイン

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恵みの風と静かな情熱から生まれたセイズファームのワイン

日本だから、北陸だから。魚とともに楽しむワイン

富山県、氷見市。全国的には寒ブリで有名な街。港の方から丘に上がると、美しく整備された緑豊かなブドウ畑に、湾から緩やかに上がってくる、優しささえ感じるゆるやかな風。しばらく湾を眺めていると、もうひとつの風を感じます。立山連峰から吹き下ろす風。富山県は南側にそびえる3000m級の立山連峰から、豊かな漁場であり深海まで一気に連なる海に挟まれています。海からの優しいミネラル、立山からの冷涼で凛とした空気。そう、風とワインの豊かな関係。そして、この地で、彼らが目指すワインは、おいしいことはもちろんだけれど、「氷見である意味」。それは氷見の魚に合うワイン。このワイナリーの経営母体は地元の魚を扱う業者。栽培責任者は陽気に「僕たちは魚屋ですからね。ワインのことは分かんないんですよ」と笑顔。しかし10年にも満たないストーリーの中で、彼らは素晴らしい歩みを重ねてきました。志半ばで亡くなってしまったメンバーのために、氷見という街のこれからのために。

日本だから、北陸だから。魚とともに楽しむワイン

試行錯誤の成果が着実にアロマと味ににじみ出てきたシャルドネ、懐かしさ、素朴な柑橘の中に洗練が見え始めたソーヴィニヨン・ブラン、すでに豊かなスパイスと果実味で「日本離れ」しはじめてきたメルロー、儚さと繊細さが新しい個性をもたらし始めたカベルネ・ソーヴィニヨン、その場の空気を優しく変える力を持ったロゼ。これらの個性が、ワイン単独というだけではなく、魚介の燻製と見事な調和を見せます。さば、ふぐ、牡蠣のオイル漬け。結果としてのマリアージュではなく、狙いとしてのマリアージュ。その狙いこそが、この地でワインを生む意味。酸とか旨みとか、それだけではなく、「人の想い」というテロワールの一要素が感じられるワインです。

※ワイナリーは、カフェ、ショップ、宿泊施設も備えています。ぜひ現地でも体験を。

※掲載情報は 2014/12/05 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岩瀬大二

ワインナビゲーター

岩瀬大二

MC/ライター/コンサルタントなど様々な視点・役割から、ワイン、シャンパーニュ、ハードリカーなどの魅力を伝え、広げる「ワインナビゲーター」。ワインに限らず、日本酒、焼酎、ビールなども含めた「お酒をめぐるストーリーづくり」「お酒を楽しむ場づくり」が得意分野。
フランス・シャンパーニュ騎士団 オフィシエ。
シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。
日本ワイン専門WEBマガジン「vinetree MAGAZINE」企画・執筆
(https://magazine.vinetree.jp/)ワイン専門誌「WINE WHAT!?」特集企画・ワインセレクト・執筆。
飲食店向けワインセレクト、コンサルティング、個人向けワイン・セレクトサービス。
ワイン学校『アカデミー・デュ・ヴァン』講師。
プライベートサロン『Verde(ヴェルデ)』でのユニークなワイン会運営。
anan×本格焼酎・泡盛NIGHT/シュワリスタ・ラウンジ読者交流パーティなど各種ワインイベント/ /豊洲パエリア/フィエスタ・デ・エスパーニャなどお酒と笑顔をつなげるイベントの企画・MC実績多数。

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