老舗「ユーハイム」の伝統の「バウムクーヘン」

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変わらぬおいしさをデザイナーとのコラボでおしゃれに楽しむ

老舗「ユーハイム」の伝統の「バウムクーヘン」

神戸に本店を構える「ユーハイム」は、創業90年を超える日本の洋菓子店の草分けともいえる存在。子どものころ、ときおりお客様からおみやげにいただくユーハイムの「バウムクーヘン」のハイカラな味は、それはそれはうれしいものでした。バウムクーヘンは、ドイツでは「お菓子の王さま」と呼ばれ、ドイツ菓子組合のシンボルマークにもなっている特別なお菓子。日本語では「木のお菓子」と訳されますが、一説には、焼き上がった生地の層が木の年輪を連想させることからこの名がついたとか。年輪は年を重ねてできますから日本ではおめでたいものとされ、結婚式の引き出物にいただくことも多いですね。バウムクーヘンを日本で最初に焼いたのが、ドイツ人の菓子職人でユーハイムの創始者でもあるカール・ユーハイム。最近は新たなバウムクーヘン専門店も増えていますが、やはりバウムクーヘンといえばユーハイム、ユーハイムといえばバウムクーヘンといっても過言ではないでしょう。

老舗「ユーハイム」の伝統の「バウムクーヘン」

2001年、創業80年を迎えたユーハイムが、丸ビルにオープンした「ユーハイム・ディー・マイスター」は、ドイツのトップデザイナー、ペーター・シュミット・グループとのコラボによって生まれた新タイプのお店。バウムクーヘンをはじめ、焼き菓子、ケーキなどバラエティ豊かな商品がドイツの最新デザインに包まれ、ずらりと並んでいます。なかでも、直径約7㎝、長さが30㎝ほどもあるスリムなフォルムを筒型のパッケージにおさめた「バウムクーヘン・トゥルム」はとてもおしゃれ。もちろん、良質の卵、砂糖、小麦粉、無塩の発酵バターを主材料に、ドイツ・リューベックの名産であるマジパンを加えた、豊かな風味としっとり柔らかな食感も楽しめます。日持ちがよく、だれにも喜ばれる味に加えて、スマートで欲しい分だけ切り分けられるので、発売以来、いつも私の手土産リストの上位に入っています。

※掲載情報は 2015/04/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岸朝子

食生活ジャーナリスト

岸朝子

大正12年、関東大震災の年に東京で生まれ、女子栄養学園(現:女子栄養大学)を卒業後、結婚を経て主婦の友社に入社して料理記者歴をスタート。その後、女子栄養大学出版部に移って『栄養と料理』の編集長を10年間務める。昭和54年、編集プロダクション(株)エディターズを設立し、料理・栄養に関する雑誌や書籍を多数企画、編集する。一方では、東京国税局より東京地方酒類審議会委員、国土庁より食アメニティコンテスト審議員などを委託される。
平成5年、フジTV系『料理の鉄人』に審査員として出演し、的確な批評と「おいしゅうございます」の言葉が評判になる。
また、(財)日本食文化財団より、わが国の食文化進展に寄与したとして食生活文化金賞、沖縄県大宜味村より、日本の食文化の進展に貢献したとして文化功労賞、オーストリア政府より、オーストリアワインに関係した行動を認められてバッカス賞、フランス政府より、フランスの食文化普及に努めた功績を認められて農事功労賞シュバリエをそれぞれ受賞。
著書は『東京五つ星の手みやげ』(東京書籍)、『おいしいお取り寄せ』(文化出版局)他多数。

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