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便利な万能ホットソースで、メキシコ料理「白身魚のベラクルス」を
とうがらしを原料にしたホットソースといえば、日本では「タバスコ」が昔からよく知られていましたが、近年の激辛ブームを経て、その商品数もぐっと増えました。
今回ご紹介するのは、メキシコの隣国ベリーズで生産されている、マリーシャープス社の「ハバネロソース ホット」。名前からして辛そうなのですが、実は、とうがらしの一種ハバネロに、にんじんやたまねぎ、ライムなどの香味野菜、酸味をミックスし、うま味のぎゅっと凝縮したまろやかなホットソースなのです。
中でも「中辛」は、このシリーズの中では辛さもやや控えめな万能ホットソースだと思います。販売元の有限会社リトル・ベリーズさんによると、ピザやパスタ、カレーなど幅広い料理に、とのことですが、鯛などのグリルにかけて食べる「白身魚のベラクルス」のソースも、このハバネロソース1本でとてもいい感じに作れます。
ベラクルスは、マリーシャープスのハバネロソースの原産国ベリーズに近い、メキシコのカリブ海側の街。スペイン人が最初に定住した地域であることから、タコスに代表されるような一般的なメキシコ料理とは一線を画し、地中海料理の要素が強いところが特徴的です。
レシピをご紹介しましょう。
白身魚のベラクルス(2人分)
【材料】
白身魚(今回はキンメダイを使用):2切れ
オリーブオイル:大さじ3
にんにく(みじん切り):2かけ
トマト大(みじん切り):1個
たまねぎ(みじん切り):半個
グリーンオリーブの実(種を取り、ざっくりカット):6個
マリーシャープス・ハバネロソース ホット(中辛):小さじ1/4(辛さはお好みで)
塩:小さじ1/2
水:半カップ
乾燥または生葉のオレガノ(あれば):小さじ1
【作り方】
1.白身魚をグリルする(フライパンで焼いてもよい)。
2.なべにオリーブオイルを熱し、みじん切りしたにんにくを加えて香り立たせる。
3.1にトマト、たまねぎを入れて炒め、水を加えて15分ほど煮込む。
4.3にグリーンオリーブの実、塩、ハバネロソースホット、オレガノ(あれば)を加えてさらに15分ほど煮込む。必要なら水を足す。
5.お皿に盛った白身魚に4のソースをかけてできあがり
※ベラクルスでは白み魚とソースを一緒にオーブン焼きしたり、ライスを一緒に盛ることも多いです。
地中海風のピリ辛ソースがとてもおいしい料理です。白身魚の代わりに鶏肉でも。作り方も比較的簡単ですので、ぜひお試しください。
※掲載情報は 2017/05/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
各国・郷土料理研究家
青木ゆり子
雑誌「ぴあ」等の記者を経て料理に目覚め、2000年に「世界の料理 総合情報サイト e-food.jp 」を創設。以後、各国の「郷土料理」をテーマに、サイト運営、執筆、レシピ研究および開発、在日大使館・大使公館での料理人、料理講師等などに携わる。
地方色あふれる国内外の郷土料理の魅力を広く伝えるとともに、文化理解と、伝統を守り未来につなげる地域活性化をふまえて活動を行っている。
「世界の料理レシピ・ミュージアム」館長。著書「しらべよう!世界の料理 全7巻」(ポプラ社)、
「日本の洋食~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房)。