記事詳細
紹介している商品
桜葉を練り込んだくちどけのよいチョコレートをコーティングした、この時期だけの限定品「さくら」
以前に生徒さんから「高級プリッツ」と銘打って「バトンドール」をお土産にいただいたことがありました。
先日お仕事で大阪高島屋に伺った際に、その「バトンドール」の店舗を発見。デパ地下のお菓子売り場の中にあり、行列ができていました。
「プリッツ」というと、長年愛されている親しみやすい「グリコ」の定番お菓子の印象ですが、「バトンドール」はデパ地下に黄金色の立派な売り場を構え、店舗デザインからパッケージデザインまで高級路線を狙っていることが伺えます。
そんなことを考えながら、いつの間にか熱気溢れるその列に並んでおりました。
気になるバトンドール(Baton d'or)の意味は、バトンなのかと思いきや、フランス語で「黄金スティック」のことだそうです。
その黄金色に光り輝くスティックは、バターをふんだんに練り込んだ生地をじっくりと焼き上げ、澄ましバターとシュガーのシャワーをくぐらせて創り上げたバターリッチなプレッツェル。「プリッツ」というより「プレッツェル」の名が相応しいですね。
澄ましバターとは、ご存知の方も多いかもしれませんが、バターを溶かし、水分や固形分を取り除いたものだそうです。
見た目もその名のとおり、濁りのない透き通った黄金色の液体。この澄ましバターを使用することにより、色味や風味が増すことはもちろん、バトンドールならではの独特の味わいが生まれるとのことです。
バターを生地に練りこみ、焼き上った後さらに澄ましバターをかけることは、私もシュトーレンなどを作るときにやりますが、バトンドールでも「ダブルバター製法」という名前で語られています。
一本のプリッツにそんなにこだわりが込められていたとは本当にびっくりです。
そして、美味しさの秘密の二番目はやはり、コーティングチョコレートの美味しさ。プレミアムイチゴ、プレミアム抹茶など、何種類か戴きましたが、どのプレッツェルもコーティングの味が濃く、個性豊かで印象に残るお味です。
素材のグレードの高さはもちろんですが、コーティングした後、静かに数日寝かしていると聞き聞き手間の入れ様に感心しました。
「さくら」は、桜葉を練り込んだくちどけのよいチョコレートをコーティングしたこの時期だけの限定品だそうです。
塩漬けした桜葉の上品な香りとほのかな塩気が“春”そのもの。この季節ならではのおいしさです。
お土産にお花見に、パーティに。春の季節にぴったりのプレミアムなスティックスイーツをぜひご賞味ください。
※掲載情報は 2017/03/26 時点のものとなります。
- 10
キュレーター情報
料理研究家・テーブルコーディネーター
磯部作喜子
英語教師を経て食の世界へ。「ル・コルドン・ブルー」にてパン・洋菓子ディプロム取得。今田美奈子製菓コース師範・テーブルセッティングディプロマ取得。花・芸術文化協会テーブルコーディネートディプロマ取得。同認定校。世田谷のブーランジェリー「シニフィアン・シニフィエ」で研修。志賀勝栄氏にパン作りを学ぶ。現在は東京と名古屋で料理・パン・テーブルコーディネートの教室「ル・サロン・ブラン」を主宰。毎月100席以上の講座をこなし、現在までのべ9000人の生徒におもてなしの極意を伝えてきた。「おもてなしの心は食卓を飾るすべてに宿る」というコンセプトのもと、料理・パン・コーディネートなど食に関する内容をトータルに楽しく学べるサロンを目指す。予約待ちの教室をかかえる一方で、各企業とのコラボレート、料理教室や食卓芸術の外部講師としても活躍中。女性誌やライフスタイル誌を始めメディア取材も多い。著書「ル・サロン・ブランの本格パン」(主婦と生活社)「Le Salon Blanc ランチタイムのおもてなし」(ハースト婦人画報社)アメブロ:http://s.ameblo.jp/salon-blanc/