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ニュージーランドの幻のワイン、シャトー・ワイマラマ ヴァンロゼ2016
「春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
有名な清少納言の「枕草子」の冒頭分です。高校の古典の授業で習った方も多いのではないでしょうか。
春は明け方が美しいという一節は、清少納言が枕草子を記した頃から、約千年の時を経た現代でも同じなのですね。ちなみにこちらのお写真は、我が家のベランダから撮影した春先の明け方の様子です。
そんな枕草子の一節を思い出させてくれたが、ニュージーランドから届いた、シャトー・ワイマラマのヴァンロゼ2016。
まず驚いたのが、この鮮やかなロゼ色!
輸入元のワイマラマジャパンによると、リリースして2年目となるこのヴァンロゼ2016は、2015年ヴィンテージよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を増やしているため、このように鮮やかな色合いになったそうです。
味わいもイチゴやラズベリーといった赤い果実の香りに、ほんのりバニラの複雑味も加わった、ちょっと特別な席にもお楽しみいただける、エレガントな仕上がりになっています。
シャトー・ワイマラマは、ニュージーランド北島ホークスベイで、ボルドースタイルの上質なワイン造りを目指し、1988年に設立されました。ワイマラマとは、ニュージーランド先住民のマオリ族の言葉で、「水面に映る月光」を意味するそうです。
葡萄はすべて手摘みで収穫されて、非常に丁寧に醸造されており、ソーヴィニヨン・ブランで造られる白ワインで名高いニュージーランドにあって、珍しく赤ワインとロゼワインのみを造っているワイナリーです。
これまで数々のワインコンクールで入賞を果たし、2012年にはインターナショナルワインショーでゴールドメダルを受賞しています。生産量が少ない高品質で希少なワインは、巷で幻のワインと呼ばれています。
そろそろ始まる桜の便りに思いを馳せながら、お召し上がりいただきたいワイマラマ ヴァンロゼ2016。
清少納言が現代に生まれていたら、
「春はあけぼの」ではなく、
「春はロゼ色」と記していたかもしれませんね。
※掲載情報は 2017/03/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワイン・チーズ講師
佐藤玲子
元 国際線客室乗務員。京都産業大学 外国語学部 非常勤講師、ワインスクール レコール・デュ・ヴァン主任講師を経て、レザンドール ワインサロン主宰。レザンドール代表として、企業向けセミナーや講演会の講師を務める他、各種イベントを主催して、ワインとチーズの魅力を伝える活動をしてします。
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
日本ソムリエ協会認定 ワイン検定 ブロンズクラス・シルバークラス認定講師
日本ソムリエ協会認定 Sake ディプロマ
WSET(R) インターナショナル・ハイヤー・サティフィケート
チーズプロフェッショナル協会認定 チーズプロフェッショナル
チーズプロフェッショナル協会認定 C.P.A.チーズ検定認定講師
フランスチーズ鑑評騎士の会 シュヴァリエ(騎士)叙任
世界遺産検定1級
2018年 ジャパン・チーズ・アワード審査員
2015年 2018年 コンテ チーズ ベストプロモーター
2017年 パルミジャーノ・レッジャーノ ベストプロモーター
2015年 2016年 サクラワインアワード審査員