水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

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カレーといえば、欧風カレーとかインドカレー、英国風カレーなどなど、いろいろな種類のカレーをお耳にしたことがあると思いますが、パキスタンカレーというのはあまり耳にしないですよね?

 

今回ご紹介するのは、ご店主様がパキスタンに出張で行かれた際に現地の方からレシピを教わったという、謂わばリアルなパキスタンカレー1本で長く営業されている横浜のお店、サリサリです。

水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

カレーマニアでなくとも、ちょっと変わった謂わば”電波系”なお店ということや、ガチでうまい横浜の商店街カレーNo.1決定戦で金賞を取るなどで結構ご存知の方も多いとは思いますが、去年の9月に移転されて、お店の“電波度”は少し控えめになりつつも(笑)、元気に営業されているので、そのあたりの告知も兼ねて改めて紹介させて戴きます。

水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

ここサリサリカレーの始まりは、ご店主様に伺ったところによりますと、ご店主様がお若かりし頃、当時お勤めになられていた会社の転勤によりパキスタンに赴任することになり、その転勤先の家に勤めていたお手伝いさんが作ってくれたという現地のカレーに始まります。

 

僕は実際にパキスタンに行ったことがないので、これがオーソドックスなパキスタンカレーなのか、それともそのお手伝いさんが少し独自のレシピで作ったのかは全く想像もつきませんが、お手伝いさんが作ってくれたカレーということで、謂わばパキスタンの“おふくろの味”的なカレーな位置付けではないのでしょうか?

 

そしてご店主様がパキスタンに赴任中にその会社が倒産。それが原因で日本に帰国されることになったのですが、日本に帰っても何をしていいか判らない。というタイミングで「だったら作ってあげたカレーのレシピを教えてあげるから、それを作って日本でカレー屋さんを始めれば?」ってレシピを教わったことがキッカケで、札幌にてカラバトカリーという名前で出店されたそうです。

 

その札幌のお店は見事成功し繁盛店になり、その後息子さんにお譲りになり自分は横浜に引っ越してサリサリという名前で始められたというのがルーツということですね。

 

ご店主様曰く、「自分は一切料理ができない。しかしこの教わったレシピだけをずっと信じてそのまま作っている。なので、今は調理器具などの進化によりもっと簡単に同じものが出来るのかもしれないが、自分はそのパキスタンのお手伝いさんに習ったレシピのまま毎日10時間以上かけて作っている」ということです。

 

実際にお店に行ってみると、移転以前のお店より少し“電波度”は減ったかと思われますが、しかしながら看板から“一部の人に理解される”とか“好奇心からはじまることもある!”といった攻めの文章が目に入ってきて、その期待度をより一層高めてくれます。

 

そしてもちろんメニューは、これ以外は料理が一切できないというご店主様のおっしゃる通り、スリーコースというカレーとサラダとチャイのセットのみ。

 

座ると何も言わなくとも勝手にサラダとカレーが出てきます。

水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

そのカレーは水を使わず鶏肉と塩と10数種類のスパイスを使ってじっくり炒めたというか煮込んだもので、他のどのカレー屋さんとも全く似ていない、非常に特徴があるものです。

 

普通に想像するカレー臭的なものもしないので、これはカレーではない?と言われればそうとも思えるのですが、でもカレーと言われるとカレーというジャンルに入るな〜とも思える不思議な食べ物で、その微妙な加減の辛さといい、水を使わない鶏肉から出る油のみの汁気がご飯に混ざる具合といい、美味しく癖になる味です。

水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

先程、このカレー以外の料理は作れない!とご店主様が仰っていると書きましたが、去年の移転前くらいから“ハニートラップ”なる、食後に食べる水分が少なめなヨーグルト(今流行りのギリシャヨーグルト)のハチミツがけも実はメニューに登場し、食後にかなりいい感じです。

水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

実際にお店に行っていただいて、そのお店の電波具合などの独特の雰囲気も楽しみつつの美味しいカレーを頂いて欲しいのではありますが、近くに住んでいらっしゃらない方のためにテイクアウトも通販もやってらっしゃいますので、そちらもご利用になってはいかがでしょうか?

 

フランスパンとの相性もばっちりだそうなので、お店では味わえないお取り寄せ/テイクアウトだからこそ楽しめる味もお楽しみください。

水を使わず、鶏肉と塩と10数種類のスパイスで10時間以上かけて作りあげたカレー

※掲載情報は 2017/03/02 時点のものとなります。

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キュレーター情報

木村コウ

DJ/プロデューサー

木村コウ

2015年でプロDJ歴30年を数える、クラブ創成期から現在までシーンをリードし続けるトップDJ。プロデューサーとしても活動し、レーベルFUTIC RECORDINGS TOKYOを主宰。趣味も多彩で自動車やバイクなども自身で修理を行い、ハーレーのカスタムバイク雑誌「HOTBIKE」ではヴィンテージバイクのレストア関連の連載も掲載中。また、日本全国、津々浦々、DJ公演で飛び回り、各地の美味しいものの情報も豊富に収集している。その為、海外のTOP DJ/アーティストが日本に来日する際には、日本の美味しい食の情報をアテンドする役割も担っている。2015年6月26日(金)には新木場agehaにて「KO KIMURA DJ 30th ANNIVERSARY presents Fete de la MUSIQUE」を開催し、今後も30周年の記念イベントを全国で行っていく予定である。

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