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フランスを代表するパティシエ、フレデリック・カッセルシェフのお菓子が日本で味わえるようになったのはうれしいことです!カッセルさんは、フランスのエリートパティシエたちの集まり、ルレ・デセール協会の会長を務め、お菓子の世界大会などでも団長としてフランスチームを1位に導いた実力派シェフ。
本店は、パリ近郊の歴史ある町、フォンテーヌブローにあり、生菓子だけでなくショコラ、パン、コンフィズリー、氷菓、パンとすべてがそろうカッセルさんのパティスリーは、まさにパティシエが夢見る理想的なパティスリー。そんな彼のお菓子で、今爆発的に人気なのが、月替わりで風味が変わるこのミルフイユ・フィンガー。従来のミルフイユの2分の1の大きさで、口に入れたときにスーッと入るスマートさがうれしいです。また、折りパイ生地のみでなく、薄いショコラがはさんであるのが特徴。
さくさくの生地とチョコレートのパリッとした薄片に、ホワイトチョコレートとコーヒーのガナッシュ、チコリコーヒーとビスケットの香りのするショコラの軽いガナッシュモンテという構成。様々な食感と味わいを一口に凝縮した贅沢で、食べやすい今までにない形のミルフイユ。3月はコーヒー風味。はたして来月は?毎月が楽しみですね!
※掲載情報は 2017/03/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フランス菓子・料理研究家
大森由紀子
学習院大学文学部仏文科卒。パリ国立銀行東京支店勤務後、パリのル・コルドン・ブルーで、料理とお菓子を学ぶ。パリ滞在中、ツール・ダルジャン、アンブロワジー、アルページ、フォション、ホテル・ニッコーなどで修業し、ピエール・エルメやジャン・ポール・エヴァンとともに仕事をする。フランスの伝統菓子、地方菓子など、ストーリーのあるお菓子やフランス人が日常で楽しむお惣菜を、メディアを通して紹介している。目黒区祐天寺にてフランス菓子と惣菜教室を主宰。フランスの伝統&地方菓子を伝える「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」の理事。「貝印スイーツ甲子園」のコーディネーター、「世界50ベストレストン」の審査員、ル・コルドン・ブルー卒業生代表を務める。毎年、フランスの地方の食を訪ねるツアー、サロン・ド・ショコラツアーを開催。主な著書:「フランス地方のおそうざい」「私のフランス地方菓子」「パリ・スイーツ」「フランス菓子図鑑」など30冊以上。