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一度は倒産で幻の存在に。復活を望む市民や観光客の声から再登場
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かつて麻生総理がカップ麺の値段を聞かれ「400円くらい?」と答え世間がざわついたことがありました。秋葉原ではアイドルが作るカップ麺、待ち時間3分間お話付きで800円!みたいなサービスが話題を呼びました。今回はそんなカップ麺の高級品にフォーカス。わたしが注目したのは以前ローソンで販売されていた「花咲がにラーメン」です。その名の通り、北海道根室産の花咲ガニを使用したリッチな同商品。しかし、当時の製麺会社は事業停止に追い込まれ、いつの間にかその姿を見かけることがなくなっていました。ところが、地元市民や観光客の復活を望む声を受け、2016年に(多少アレンジされていますが)見事再登場しています。
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先日有楽町の交通会館にある北海道物産を扱うテナントショップを覗いた際に、久々のご対面。道産子であるわたしは迷わず購入を。しかし税込みで501円か……もはや気軽に購入できるカップ麺の価格ではありませんね(笑)。中身は、氷結乾燥したノンフライ麺、レトルト加工のカニのむき身と塩味のスープ。熱湯を入れて4分……いざ実食です。まずは香り。しっかりとカニを感じますね。スープを一口。うん、カニの存在感を立たせるための上品な薄めの塩味、これはなかなかいいと思います。カニの身もケチらず量があり、麺も含めてトータルバランスは悪くないですね。一度は幻の存在に、そこから復活を果たしたカップ麺。話のネタにもなりそうなカテゴリー最高級(の部類)の逸品を、手土産にいかがでしょう。
※掲載情報は 2017/03/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コピーライター、グルメガイド
菅野夕霧
コピーライター、PRコンサルタント、Yahoo!ニュース配信元の『市ケ谷経済新聞』編集長。グルメや酒、沖縄離島旅が趣味。特にランチは“狙い”を定め、日々電車に乗って都内を中心に食べ歩いている。甘いモノを苦手としている関係で、“甘くない”土産の逸品を追求中。現在、All Aboutグルメガイドとして老舗店を紹介する「100年店ランチ」、日本トランスオーシャン航空の機内誌『Coralway』にて、「小さな島の小さな食堂」を連載中。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)など。