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縁結びへの一歩! 苺スイーツと一緒に神が宿る「月山 特別純米酒」
島根県安来市といえば、「ドジョウ掬い」が有名。
あ、お若い方は分からないかもしれないなぁ。
飲んべエさんが、酒に酔っぱらって、近くの小川でドジョウをすくい、酒のあてにしたところから生まれた人気の民謡のこと。コミカルな踊りもとっても有名なのだ。
この安来の名物は、ドジョウ掬いのほかに、戦国時代における難攻不落の城として有名な富田城址、それに地酒「月山」がある。「月山」は富田城のあった山の名前。
「殿様へ献上していたような最高の酒を、常に造りつづける」ことを目指し、寛保三年(1743年)創業の歴史ある吉田酒造は、自らが醸す酒を「月山」と命名したとか。
この酒の特徴は、日本一柔らかい水=超軟水仕込みで造られる、繊細かつ柔らかくかつ滑らかな米の旨味が感じられる味わいにある。なにせこの地方、茶道の文化深き場所。「不昧流茶道」で最高の水と言われた名水「お茶の水井戸」を復元して酒造りに使用しているのだ。
品格のある華やかさを持つ大吟醸や吟醸もいいが、ここでおすすめしたいのは「特別純米酒 出雲」。まずは美しい桃色のラベルが目を引く。淡い桜色で女性好み。味わいは、桃や梨のような白い果物が完熟したときのような甘美な香りに、トロッとしたまろみのある舌触りとすっきり軽快な旨味のバランスがすばらしいのだ。日本酒をあまり飲んだことがないという方にはぜひともお勧めしたい味わいでもある。
出雲大社に縁結びのお願いに行った後には、ぜひこれを飲んでほしい。ほんのり軽い酔いに包まれ、優しい気持ちになること請け合いだから。
一緒に合わせるのは、白身魚? 野菜料理? 名物ドジョウ料理?
はい、どれもいい。
だけど、ここはいちごのスイーツでいってみよう。
実は、安来市は島根県を代表する一大いちご産地なのだ。イチゴのみならずいちごを使ったスイーツの種類が豊富なことでも知られている。
「月山 特別純米 出雲」とは、「やすぎいちごの生どら」を合わせてみよう。クリームの甘さにいちごの酸っぱさが重なり、とろけるような生地とともに、月山をごくりといけば、合うー。不思議に合うー。
甘いものと日本酒の組み合わせは今やもう珍しいことではないが、この二つ、思いのほか合うーのだ。
縁結びの後は、生ドラと月山で、いちごとお酒の神様に、もうひと押しお願いしてみよう。
お酒は御神酒と呼ばれるように神様が宿っている神聖なもの。いちごの花言葉は「愛情」「幸福な家庭」。ね、縁結びには欠かせない二つだということが分かるでしょ。
安来や出雲に行かなくとももちろん手に入るので、トライしたい人はぜひ!
※掲載情報は 2017/02/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
トータル飲料コンサルタント/ソムリエ
友田晶子
米どころ酒どころ福井県に生まれ。ソムリエとして酒類業界に携わり、ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルと幅広く取り扱う。業界25年のキャリアと女性らしい感性を活かし、一般向け・プロセミナー、飲食関連イベントの企画・開催、PR事業アドバイス、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティング、観光PR支援等を行っている。各種専門家がガイドを務める人気のインターネット検索サイトAll Abouの日本酒・焼酎・ワインガイド。「わかりやすい説明」には定評がある。公式HP内で連載中の「おいしいラク学講座」では、日本酒や焼酎、ワインやビールやスイーツ、チーズにまつわる役立つコラムとおつまみレシピなどを常時更新中。田崎真也氏オーナー、ワインバー「アルファ」(銀座)代表。「シュヴァリエ・ド・タスト・フロマージュ」(フランスチーズ鑑定騎士団)。 日本料飲ビジネス研究会会長/東京芸術学舎 非常勤講師/ふくい食のアンバサダー・福井ブランド大使/球磨焼酎大使/著書「世界に誇る国酒~日本酒~」が、グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞!/日本ロシアフォーラム2014「食と農」パネリスト