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シルスマリア 平塚本店
生チョコレート2種詰合せ
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こんにちは。料理研究家/食アートコーディネーターの中村まりこです。
生チョコレート。その「柔らかい食感」を生み出しているのは、生クリームや洋酒。
ベースとなるチョコレートと、加える生クリームや洋酒の種類や割合が変わることで、様々な食感や香りをもつバリエーションを楽しむことができます。
1988年、日本で初めて「生チョコ」という言葉と共に本商品をプロデュースしたのが、神奈川県平塚市のSILS MARIAです。キューブ状の形にココアをまぶした生チョコレートは、1930年のスイスで生まれた「パヴェ・ド・ジュネーブ」に、その原型をみることができます。
以来、様々なメーカーが生チョコレートを作っていますが、私にとって初めて美味しいと感じたのが、SILS MARIAの生チョコです。それは甘過ぎず、風味が単調でないことが他の生チョコとは違っていました。
今回、ご紹介するのは、ニッカ「竹鶴」ピュアモルトとコラボレートした異色の組み合わせ。なぜ異色なのかというと、多くの生チョコレートは、組む相手にポートワインやシェリー酒といった、甘くて味の濃いお酒を選ぶからです。これらの甘いお酒は、発酵を途中でやめることで原料のブドウの味と甘さを残しています。
生チョコレートのルーツ「パヴェ・ド・ジュネーブ」はじめ、多くの生チョコレートがチョコレート自体の甘さと風味に負けないように、甘く濃い味のお酒を加える“足し算”のレシピとするならば、SILS MARIAの生チョコは、チョコレートの風味を引き立てるために、真水のようなニッカ「竹鶴」ピュアモルトを組み合わせた“引き算”のレシピで創られたと言えるのではないでしょうか。
チョコレートは、カカオを発酵させ焙煎した発酵食品です。そうであれば、組み合わせるお酒も発酵プロセスに着目するのがSILS MARIAにとって自然の流れだったのかもしれません。狙ったかのように、米、芋、麦といった素材が日本の風土に合わせて花開いた個性、日本酒、芋焼酎、「竹鶴」ピュアモルトとのコラボレーションを手掛けてきています。
柔らかすぎない食感、チョコレートの風味を殺さない、ほのかな酒の香り、口の中に何も残らない後味の良さ。いずれも繊細さが要求されるところを絶妙なバランス感覚で商品化しているところに、老舗のプライドを感じます。
また「竹鶴ピュアモルト 生チョコレート」、日本ならではの粋な演出を感じる「白木の箱」入りです。 生チョコを産んだブランドとして確かな地位を築いてきた「SILS MARIA」、男女問わず底堅い人気があるのも納得です。
今では言わずと知れた「SILS MARIA」さん、男女問わず大人気な理由も納得です。
※掲載情報は 2017/01/30 時点のものとなります。
料理家・食アートコーディネーター
中村まりこ
SHOKUart代表
料理家
東京出身。
ELLE grumet フードクリエイター部、料理教室 鎌倉legame cooking 主宰、フードスタイリング、レシピ開発、イベント講師、食に関する記事の執筆、を中心に活動。
食に造詣の深い父とウクライナ人の母から2つの食文化を習得。世界23ヵ国で生活した高校3年間を原点に、料理の道へ。
和食材も自由に取り入れた料理ジャンルからでなく素材からボーダレスな料理を経験上を軸に独創的な組み合わせで「empirical&unleash」を表現する「SHOKUart」設立。
外国の方にむけて「私達の日常の和食を伝えたい。」思いから、日本家庭料理の料理教室 "Authentic Japanese Cooking Class" も主宰。
外国人向けのWedマガジンサイトへのレシピ提供も手掛ける。