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信州・善光寺門前の変わらぬ酒饅頭と言えば……
地元に住んでいた頃は、そこにあって当たり前だと感じていました。そんな信州の逸品、今回のご紹介はこちら。
善光寺界隈には本当に多くの老舗菓子・銘菓があるのですが、「つるや」の酒饅頭は独特の風味を持つ餡が特徴として、子どもの頃から慣れ親しんできた味。
いつも行列が出来ていることでも人気振りが伺えます。
今回は、新年の善光寺に初詣へ行った帰りに、参道を戻る途中で立寄りました。老若男女、誰もがこの酒種の優しい風味に頬が緩みます。
ちなみに、この「つるやの善光寺酒饅頭」とは、「善光寺の七名物」のひとつなんですよ。
「善光寺の七名物」とは……
1.七味唐辛子
2.三国一の甘酒
3.善海の田楽
4.雲切目薬
5.ねり膏薬
6.ローソク
7.鐘鋳川端のまんじゅう
この7つ目がつるやさんの酒饅頭のことなんですね。
200年の歴史が今でもそのままに……
つるやは江戸中期の安永八年(1779年)、善光寺門前、善光寺領と信州松代藩の領界であった鐘鋳川のほとりに初代店主・鶴吉が創業されたそうです。
創業以来、善光寺さまのお膝元でお店を構えて八代目。その歴史を聞くだけでも、一度食べてみたいと思いませんか?
お値段も手頃で、店頭ではバラ売りしています。そう、1個だけ買って食べることが出来るんです。ふかふか蒸したての酒饅頭の香りは、なかなか出逢えるものではありません。地方からのファンも多く、全国への発送もしているので、お取り寄せも可能。また、色も紅白の2種類。お正月やおめでたい行事にもぴったりですよ。
キメの細かい弾力のある生地を割ると、中はこし餡。この舌触りもまた滑らかで味わい深いんです。決して強いインパクトがある味ではないからこそ、飽きのこない愛される酒饅頭の老舗として今があるのでしょう。
実家で住んでいた頃、リビングに紅白のおまんじゅうが置いてあると「あ、つるやのお饅頭だ!」と喜んでいました。
この歴史ある看板が、ずっと愛されてきた証のように店頭に掲げてあります。
酒饅頭は、極上の白麹・もち米・小麦粉が主な原料。200年以上前から受け継がれて来た酒種のエキスが加わり自然発酵されます。この変わらぬ味は、四季の違いだけでなく、毎日の天候でも味が変わってしまうために、職人の技術が必要となってくるわけなんですね。
牛に引かれて善光寺。
御利益と一緒に美味しい信州の食を是非、ご堪能くださいませ。
※掲載情報は 2017/01/17 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ブルマムアカデミー 代表
前田カオリコ
株式会社リコラボ 代表取締役
一般社団法人 ブルーミング・マム 代表理事
1976年生まれ。新宿区在住。長野県長野市出身。2児の母。
テレビ信州(日テレ系)出身 フリーアナウンサー。
グルメや旅行を通じて全国の美味しいものや素敵な場所の紹介をするサイト 食リコ〜Lico's Foods〜(http://licolabo.life/food/)と、リコ旅〜Serendipity〜(http://licolabo.life/tabi)を運営。
現在、ブルマムアカデミー 〜ママだからこそ、花開く人生の法則〜の代表として、母親のライフスタイルの提案、起業支援、生き方についてのスクールを経営している。
母親起業・コーチング・再就職支援・女性活躍支援・発達障害・コミュニケーションを軸にした内容。
・登録商標 魅話力(みわりょく)
・ワイン検定 シルバークラス
・フードアナリスト
・温泉ソムリエ