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なめらかな本葛の口どけ
はじめまして。今年からippinのキュレターとしてお仲間入りさせていただきました、森村芳枝です。
心に響くお品、心に残る美味しいお品をご紹介してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
まず幕開けの一品は、私の今年のテーマ『丁寧に生きる』にふさわしい丁寧に作られたお干菓子をご紹介致します。昨年末お正月用品を買いに銀座松屋にふらっと立ち寄った折りに、特設されているお正月用品の売り場で、杉の木の良い香りが。
香りに誘われて辿って行くとなんとも美しく並んでいる葛菓子に出逢い、釘付けになりました。古希、和三盆、本和香、琥珀、亜麻と5種類の色違いの葛菓子がキューブ状に整列し美しいグラデーションに。その佇まいがなんとも整然としていて美しく優しく、ひとあし早いお正月の清々しさを味わったような雅やかな気分になりました。
葛菓子の名前は『そして、訪れ』。
なんと、素敵なネーミングでしょう!
そこは奈良県庁のブースで麻のふきんや麻ひも、焙じ茶、茶粥を作るための麻袋、紅筆、など、色々な奈良の美しいパッケージデザインの品々が出品されておりました。
もう一方の桜の葛菓子は吉野杉の良い香りの木箱に入っており、お干菓子をよく手作りして野点を楽しむ私は自分の作った落雁を持ち歩きするのにちょうど良いので嬉しくなりました!
こんな木箱が欲しかった!
桜の葛菓子もグラデーションになっており、美しく愛らしいお品でした。
名前は、『森の中へ』。
お伽話のよう。ネーミングに物語がありますね!一目惚れして、迷わず、両方とも家に連れて帰りました。
包装も丁寧でパラフィン紙に糸をくくりつけ、吉野杉の葉っぱを挿してあるのが、とても自然体で優しく清々しく吉野山の杉林で森林浴をしているような気分になり癒されました。
ものにはあまり感動しなくなっている私に久しぶりに感動を与えてくれるお品でした!
未踏の地、奈良に行ってみたくなるほど物語と悠久の時を感じる大切な人へ贈りたくなる心に響く葛菓子。
お初釜にいかがでしょうか?
※掲載情報は 2017/01/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家/ヨシエズキュイジーヌ主宰
森村芳枝
タイ大使館認定タイフードコンシェルジュ、豆腐マイスター協会理事
築地市場の近隣、中央区月島に生まれ、銀座・築地界隈の名店の厨房を数々設計する食い道楽の父より物心ついた頃から食について深く影響を受ける。
中学生の頃から茶道に興味を持ち、茶道、懐石料理をライフワークに懐石料理教室の助手を務める中、出会った芸術的なタイ料理に魅せられ、洗練された宮廷料理から屋台料理、フルーツカービングまで学ぶ。
現在はタイ料理教室&ケータリング【ヨシエズキュイジーヌ】を主宰。
『料理は食材選びから』をモットーに近隣の築地市場で仕入れた新鮮食材を使ったレッスンはテーブルコーディネートのテクニックまでも習うことが出来ると評判。
料理コンテストで豆腐料理のレシピが2年連続受賞したことから、 豆腐マイスター協会理事、認定講師として江戸時代の豆腐料理本のベストセラー『豆腐百珍』を再現し豆腐の普及啓蒙活動に尽力する。
その他、ケータリング、企業への商品レシピ開発、TV、ラジオ、WEB、ショップチャンネル出演など多岐に活躍中
https://instagram.com/sweetmintchoco1234/