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小規模な醸造所だから出来る工夫を凝らした仕込み
カナダのクラフトビール作りの歴史はまだ浅く、クラフト・ブリューイングと呼ばれる小規模な醸造所での製造が始まったのは1980年代に入ってからと言われています。
大規模な工場で安定した均一な味のビールに対抗し、職人が工夫を凝らしながら試行錯誤を繰り返し、樽内で熟成させるなど地元に根付いた味わいあるビールを作り上げてきました。
ビール職人の作り出す個性溢れるビールは次第に多くの人の支持を得て、最近では数多くの限定ビールが販売されるなど、ビール好きなカナダ国民には欠かせないビールとなりました。
今では、カナダで生産されているクラフトビールの種類は数え切れないほど、各地域でビール造りが盛んです。
そんな多種多様なクラフトビールですが、大きく2つに分けられます。
1つはクラッシクタイプ。いわゆるビールそのままのもので、原料や発酵方法など製造工程により、味わいは変わります。代表的なものにピルスナー、ペールエール、IPAなどがあります。
もう1つはフルーツやハーブなどの味や香りをつけたビール。ほのかに甘さも感じられるものもあり、若い人にも人気の高いビールです。
保存剤などを使用せず、ナチュラルなままというクラフトビールの製造方法も人気となっている理由のひとつです。
やっぱりこの苦味がクセになる！クラッシクタイプのクラフトビール
デッドエレファントはIPAタイプのビールで、フルーティーな香りが特徴。アルコール度数は6.5%と少し高め。醸造所のある町で地元の人から愛された「サーカスの象」が不慮の事故で亡くなったことから哀悼の意を込めた付けられた名前。
カラメルのような褐色のペールエール。バランスの取れた味わいで、柑橘系の香りにわずかにビスケットのような香ばしさも感じられます。後味はすっきり。イラストのモデルとなった人物はカナダ初代首相サー・ジョン・アレグザンダー・マクドナルド。
香りも色も楽しめる！自然素材から作りだすフルーツビール
注がれたビールの色はルビー色！ハイビスカスやローズヒップといった真っ赤なハーブとラズベリーやオレンジピール。とってもフルーティーで爽やかな酸味がとっても飲みやすく、ビールが苦手な女性にもおすすめできるクラフトビールです。
こちらの醸造所の工場長は女性で柔軟な考え方、自由な発想を大切に個性的なブリューワリーを目指しています。クラフトビールの顔であるラベルにもそんな心意気が感じられ、ネーミングと共にこだわりを感じさせます。
メープルシロップを使用したまさにカナダらしいクラフトビール。香ばしいメープルの香りとほろ苦い味わいとの相性が良いです。
爽やかな青りんごの香りとのど越しの良いすっきりとした味わい。アルコール度数も4%と低めで、どんな食事とあわせてもスッキリと飲めそうです。保存料などを一切含まないので、リンゴのお酒シードルよりも人気が出てきているんだそう。
カナダではクラフトビール人気の高まりから、100種類以上のクラフトビールを揃えるレストランが人気となるなど、ブームはますます広がっていきそうです。
広大な国土をもつカナダ各地で誕生する特色あるクラフトビールは日本でもブームを巻き起こしそうです！
※掲載情報は 2017/01/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
カナダ大使館
世界で2番目に大きな国土のカナダ。カナダは三方を太平洋・大西洋・北極海に囲まれ、きれいな淡水の湖が点在し、広大で変化に富んだ景色が広がります。このカナダの大自然と、彩り豊かな季節の中で、実にいろいろなおいしい農産品・食品が育まれています。
またカナダは移民も多く多民族の国。さまざまな民族のそれぞれの伝統や調理法や味が、カナダの食文化の多様性を生み出しています。「カナダ料理ってどのような料理ですか？」と尋ねられると、私たちは「世界中のおいしいレシピをもとにカナダで育った新鮮、安全で高品質な食材で作った料理です」と答えます。
カナダ産の農産品・食品はたくさん日本に入ってきています。日本は世界で三番目に大きな輸出先です。皆さんが毎日食べているものにもカナダ産食材・食品が多く使われているのです。
カナダの大自然が育むおいしさ、そして多様な食文化についてお届けします。
