ご紹介した商品はこちら
ご紹介した商品はこちら
蝦名漁業部
酒蒸し牡丹えび 【160g】
商品詳細を見る
「エビ・カニ」が大好き。北海道に生まれてヨカッター!と思う大きな理由のひとつになるほど好き。エビの頭はチュウチュウして吸うのは当たり前だし、食べ終わった殻もオーブンで焼いて、おつまみにしちゃうほど。そんなエビ好きな私が取材で出会って虜になってしまったステキな逸品を紹介します。
北海道の羽幌町は日本海側に面しており、甘エビの漁獲量日本一を誇る地域です。なぜなら羽幌沖には「武蔵堆(むさしたい)」と呼ばれる海の中にそびえる山があり、そこが北の日本海の中で最大にして最高の漁場と言われているからです。漁場が近くエビが新鮮な内に水揚げできるのも羽幌のエビがおいしい理由です。
水揚げされたばかりの新鮮なエビは、実は甘味はありません。身は透明で、プリップリの食感ですが、甘味はなく、淡白な白身魚を食べているようなそんな味です。ただ、この新鮮な内に調理加工するからおいしくなるのが、今回紹介する「酒蒸し甘えび」です。
ひと口パクリと食べて、思わず悶絶!口に広がる優しい甘味と、後を引く甘えびのうまみ。プリップリの食感の心地よさに、冗談抜きで手が止まらなくなります。
この「酒蒸し甘えび」は、浜茹でだから出来る味。どんな高級な甘エビを手に入れてもこの味は出せません。そう教えてくれたのは生産者の蝦名桃子さん。桃子さんは、エビ漁師である旦那さんの蝦名弥さんの家庭の味だった酒蒸しのおいしさに感激したそうです。
「でも、どれだけ新鮮なエビを出荷しても、輸送の段階で保存方法や、扱う人の対応によって味が下がってしまうんですよ。浜で食べる甘えびはこんなにおいしいのに…」と桃子さんは思っていたそうです。そこで、一念発起して、「浜だからこそ食べられるその味をたくさんの人に食べてもらいたい!」と商品化することに挑戦しました。
目指すのは、浜のそのままの味。冷凍しても変わらないよう試行錯誤してレシピは完成しました。原材料は水と塩とお酒しか使っていません。新鮮なエビを仕入れられるからこそ、シンプルなレシピで素材のうま味を最大限に引き出した「酒蒸し甘えび」が完成しました。
今では、漁師の奥さん仲間に話をして協力してもらい、女性ばかりで商品を作っています。ひとつひとつ丁寧にヒゲを切り、ピンセットでゴミを取り除き、真空をかけてパッケージに入れられます。旦那さんである漁師たちが命をかけて獲ってきた食材だからこそ愛情をそそぎ、一匹たりとも無駄にはしません。そんな思いのこもった商品です。
そして、その美味しさは折り紙つきで、北海道庁が主催する食の専門家が北海道を代表する食の選定を行う「北のハイグレード食品+2015」の16選のひとつに認定されました。贈り物にも、自分のご褒美にも。思わず手が止まらなくなるほどの悶絶級の味を是非試してみて頂きたいです。
※上記、商品パッケージは、記事掲載時のもので現在は変更しております。
※掲載情報は 2016/12/17 時点のものとなります。
北海道食べる通信編集長/十勝屋店主
林真由
1979年、北海道・十勝生まれ。父親の病気をきっかけに地元に帰り、食の大切さと共に改めて地元・十勝の食の豊かさに気が付く。十勝での様々な生産者との出会いがあり、26歳の時に銀座に地元の良さを発信しようと「お取り寄せダイニング 十勝屋」を開店。お店を運営する中で食材のパワーと、生産者の魅力にさらに魅せられ、2015年に食べ物付きの情報誌「北海道食べる通信」を創刊。十勝だけでなく、北海道全域の各地の生産者を訪ね、そこにある地域の「会いに行きたくなる食物語」を探索中。
「買い物は私たちの食の未来を決める投票行為」と、正しい知識と共に、地域の輝く生産者を応援。生産者の食材を使った料理教室やイベントなどを不定期で開催。