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「雪あかり」のために作られた小さな生き物からの贈り物
2017年まで残り、14日。クリスマス商戦が始まる中で、おせちや年賀状の準備も始まっている光景を目にするようになった。来年の初詣の場所をどこにしようかと、ネットを検索している人も多いのではないだろうか。今回は、「健康と美容によい初詣」が堪能できる場所とお土産をご紹介したい。
今年、石川県白山市観光連盟のアドバイザーに就任させていただいた縁もあり、さまざまな角度から発酵食品に関するアンケート調査を実施してきた。「塩麹」で一気に発酵食ブームが到来したのは、2012年。その後、少し収まっていたのだが、再び発酵食への注目が集まっているためである。
おそらく、このデータはどこも発表していない貴重なもの。2017年になってから、正式な分析結果は発表させていただく予定だが、今回は特別に“速報”をお伝えしたい。たくさんある発酵食の中で、もっとも日本人が「発酵食」と意識しているもの。健康によいと意識して生活しているもの。発酵食の代名詞のようにイメージしているもの。それは、「納豆」。茨城県水戸の納豆であることが、この調査から分かった。そこで、実際に茨城県に行き、初詣にぴったりの神社探しと納豆の食べ比べをしてきた。
日本三名園の一つである偕楽園。その入り口にある常盤神社は、ドラマ「水戸黄門」でおなじみの徳川光圀公(義公)と主徳川斉昭公(烈公)を祀る神社である。
この神社の中には、水を司る常盤水神社があり、その岩からの湧水泉は飲むことができる。初詣の時には、一口飲んで体の中に力を取り入れてほしい。
偕楽園の中には、もう一つ眼病に効くと言われている湧水泉「吐玉泉」もある。1日100トン湧き出る光景は、心をきれいにしてくれるような神秘的なものがあった。
偕楽園をくるりと一周して、冷えた体には「黄門茶屋」で甘酒をいただきながら、ひと休み。甘酒に含まれるブドウ糖が疲れを癒し、体がほんわりと温かくなる。
そんな初詣をした後、お土産にしたいのが水戸納豆の「雪あかり」。第17回全国納豆鑑評会で優秀賞に輝いた。まずは、パッケージの可愛さに心を打たれる。
パックの納豆に比べると、少し量は少ないように見えるが、実際に食べてみると女性のお腹にぴったり腹八分目。大豆はミヤギシロメの大粒を使用し、ぷっくりと大きめで、噛めば噛むほど大豆の甘みと濃厚な旨みが口に広がる。表面は霜が降りたように、うっすらと白く、この季節にはぴったり。
この商品のために、特別に開発された納豆菌を使用し、手作業で作られている納豆。香りも穏やかで、タレはすべて使い切ると絶妙なバランスで、一口食べるだけで思わず笑顔になってしまうほど、コクがある。
シンプルに、ご飯に乗せていただく。他には何もいらない。
発酵に関する意識調査から、発酵食の代名詞となる「納豆」。わら納豆から始まった水戸納豆。
甘酒に、納豆に。日本の伝統行事「初詣」を、発酵食で「ことはじめ」。
年始の手土産に、ちょっと贅沢な「雪あかり」。お試しあれ。
※掲載情報は 2016/12/17 時点のものとなります。
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キュレーター情報
発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー
高橋香葉
「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。
主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等