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普段使いの食器を組み合わせた季節感あるテーブルコーディネートとヘルシーな手作り料理を提供し、家族や仲間と共に食べる幸せを伝えることが私の仕事の一つです。
それは、キャリアを持ち忙しい毎日を送る女性たちにこそ、食を通して健康にキラキラ輝いてもらいたいからなのです。家事が気分転換にもなり料理作りが楽しい作業になれば、自分も周りの人々にも幸せを運べるのですから。
そこで、簡単スピーディーにできて、季節感があり、栄養バランスがとれたカロリーを抑えたヘルシー料理、経済的だけれどちょっぴりお洒落でごちそうに見える、そんなとても欲張りなレシピを提案しています。おいしさにはもちろん味は大切ですが、見せ方、つまりテーブルコーディネートがとても大事な秘訣なのです。
いつも料理作りに活躍してくれる調味料の一つが、マルピーギのバルサモ・ビアンコです。ビアンコつまり透明のバルサミコ酢なので、料理に色が付かないため食材の色合いを損なわず美しく生かしてくれます。
瓶を開けるとブドウの甘い香りが広がり、味わうと深みのある酸味が感じられます。他の調味料が不要なほど旨味があります。ボトルデザインもお洒落なので、テ-ブルに置いてもステキです。瓶を直接光に当てておくと劣化して色も濃くなるので、購入時に入っている箱は捨てずに、その中に入れて保管しておくといいですよ。
バルサミコ酢も日本のキッチンの必需品の一つとなりましたが、バルサミコと名乗れるのはイタリアのエミリアロマーニャ州のモデナ地区とレッジョ・エミリア地区のものだけです。もちろんブドウ果汁だけを熟成した製品です。
深い褐色が特徴ですが、その色は果汁を長年木樽の中での熟成することで生まれます。何回も違った木材で作った樽に入れ変えていくことで、さまざまな木の香りを移します。この長い時間は果汁の水分を蒸発させて濃縮させ、まったり深い色へと成長させます。十年以上の熟成品は最初の1~2%にまで量が減り、代わりに何十倍もの旨味を蓄えるのです。
今回ご紹介するのはこの褐色のバルサミコ酢ではなく、イタリアでも珍しい透明のバルサミコです。マルピーギバルサモビアンコは自家農場で栽培されたブドウ果汁だけを使い、加熱せずに遠心分離機にかけ凝縮させた後、トネリコ材の木樽で五年熟成させたものです。
マルピーギとは苗字ですが、先祖はマルピーギ小体と呼ばれる細胞組織を発見し、その名を医学界に残しています。バルサミコ酢は健康にいいとされるため、マルピーギ家は1850年から製造を始め、現在五代目となった由緒ある正統な伝統を受け継ぐ老舗です。
現在、バルサミコ酢の成分には豊富なポリフェノールを含み、活性酸素を除去する働きや血液がサラサラになることも期待できるといわれています。
Aceto(酢)、Balsamico(芳香)、芳しい香りの酢という意味のバルサミコ酢は、イタリアンにはもちろん、和食にも中華にも不思議に合うのです。
マルピーギのバルサモ・ビアンコは、まずドレッシングに、カルパッチョに、ヨーグルトやアイスクリームにはもちろん、和食にも使ってほしいのです。ご飯に混ぜると、甘味もある優しい酸っぱさの簡単スピードすし飯になります。合わせ酢の必要はありません。ローストビーフ、生ハム、アボガド、チーズといった洋風ネタの寿司には特にぴったりです。
また、おもてなしの時には、炭酸水に加えてノンアルコールウェルカムドリンクにも最適です。季節のフルーツやハーブを浮かべても洒落ています。爽やかでほのかな甘みなので、料理の味を邪魔せず、どんな料理にも合います。
バルサモ・ビアンコを使った料理の例を、写真と共にご覧ください。
炭酸水にピーチジュースを加え、小さじ一杯ほどビアンコを垂らしベリーとミントを浮かべるだけで綺麗な色を損なわず、女子に人気のノンアルコールウェルカムドリンクの出来上がり!
ワカメ・オクラ・タコの酢の物も、バルサモ・ビアンコで和えると甘味のある軽い爽やかな酢の物に!
冷蔵庫にある食材、塩サケを焼いてほぐし、イカ珍味をトッピングした簡単ちらし寿司。寿司飯はバルサモ・ビアンコで味付けるだけで超スピードおもてなし料理の出来上がり!
巨峰をトッピングしたアイスクリームにバルサモ・ビアンコを垂らして、甘い香りでちょっとおしゃれな食後のデザートに!ブドウ果汁からできたバルサミコビアンコは、巨峰との相性がとても良いのです。
上質の調味料を使うと、レシピは簡単シンプルでありながら、おいしくヘルシーな料理が出来上がります。
マルピーのギバルサモ・ビアンコは上質で嬉しい調味料の一つです。パーティーから日常まで、食卓を美味しく楽しく豊かにするマルピーギバルサモビアンコ。
一度お試し下さい!!
※掲載情報は 2016/11/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライフスタイルデザイナー
長尾典子
日本伝統の知恵と美を取り入れた現代の食と暮らし方”Nippon Stylish Life”を提唱。
西宮市内のサロンと各地で、テーブルコーディネート・料理・英語・食文化をテーマに幅広く活動中。
季節開催「Japan Cool Seminar in Tokyo」では伝統美味食をテーマに、レストラン・料亭を会場に、その日だけのオリジナル料理を味わい学ぶ講座。
旅館・ホテルの食空間提案、英語による和食文化、テーブルコーディネートセミナー、オリジナル食器デザイン販売も手掛ける。
著書『12か月のLifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』エピック
『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』エピック
食卓文化研究家、食空間コーディネート資格認定講師、卓育インストラクター、カラーコーディネーター、英語講師。
食空間コーディネート協会理事
京都文教短期大学、大阪夕陽丘短期大学非常勤講師。
奈良女子大大学院生活環境修士。現在、現在、龍谷大学博士後期課程。
mail:nagao@a-de-v.com