長崎の大村市に1400年代から伝わる押し寿司を気軽にテイクアウト

長崎の大村市に1400年代から伝わる押し寿司を気軽にテイクアウト

記事詳細


紹介している商品


お殿様の帰還を祝って作られた由緒正しき一品

長崎の大村市に1400年代から伝わる押し寿司を気軽にテイクアウト

長崎というと南蛮貿易とか鎖国とか教会とかエキゾチックな雰囲気を連想される方も多いと思います。確かに江戸時代、日本唯一の外交貿易地として栄えた出島があったおかげで、街の雰囲気も独特。平地ではなく、坂道も多く、高低差も激しい地形もあり、山があり、海があり、と風景も素敵です。ですが長崎県となると、広いので結構、印象が違います。

 

例えば大村市。長崎県自体が九州の北西にあり、複雑な地形をしています。面積は約4132平方kmと全国37位なのに海岸線の長さは日本一というのも、入り組んだ地形を端的に表していますね。その中央部付近が大村市。長崎駅から高速道路に乗らずに国道を走って、車で約1時間。でも長崎空港がある市なので、重要な拠点ともなっています。農業、漁業が盛んでほのぼのとしていますが、最近はベットタウンとして人口も約9万人に増加中。そんな大村市の名物が大村寿司です。文明12年(1480年)に、当主大村純伊が戦いから帰還したのを祝ってふるまわれたものが発祥とされています。当時、食器が足りずに木箱を利用して、そこにご飯を入れ、魚や野菜などの具を載せ、さらに御飯、具を載せて押し寿司を作ったものを、兵士が自前の刀で四角く切り分けたそう。

日本全国に伝統の大村寿司を紹介し続ける

長崎の大村市に1400年代から伝わる押し寿司を気軽にテイクアウト

その大村寿司を全国に広く浸透させようと頑張っているのが「平野屋」です。本店は大村ではなく長崎市内なのですが、百貨店の催事などにも出店し、テイクアウト、手土産としても最適。細長いコンパクトタイプのハーフサイズがあって食べやすく、持ち運びも便利で、お値段も432円と手ごろ。錦糸卵の下には甘めに炊いた野菜や椎茸、穴子などがあり、酢飯も甘めな仕上がりなので、幅広い年齢層に支持されています。

大村寿司

平野屋 住所:長崎県長崎市葉山1-10-2

※掲載情報は 2016/11/12 時点のものとなります。

  • 5
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
長崎の大村市に1400年代から伝わる押し寿司を気軽にテイクアウト
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

次へ

前へ