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フランスシェーブルチーズNo1(※)サント モール ド トゥーレーヌ
チーズの分類法のひとつで「シェーブルタイプ」というのを聞いたことはありませんか?「シェーブル(Chevre)」はフランス語で「山羊乳」の意味です。
山羊は牛に比べると乳量も少ないので、チーズも小ぶりのものが多いです。国産チーズの中にも、もちろん美味しいシェーブルチーズは生産されていて、ippinの記事内でも紹介させていただいた 広島の三良坂フロマージュ(https://ippin.gnavi.co.jp/article-3173/)や那須高原の今牧場チーズ工房(https://ippin.gnavi.co.jp/article-4261/)など、注目の工房がたくさんあります。
そんなシェーブルチーズの故郷といえば、やはりフランスのロワール地方が挙げられます。
ロワール地方は、8世紀以来フランス屈指のシェーブルチーズの宝庫といわれています。その数あるシェーブルチーズの中で生産量ナンバーワンを誇っているのが、今回ご紹介のサント モール ド トゥーレーヌ。
長細い丸太のような円筒状の真ん中に藁が一本、とてもインパクトのあるフォルムです。また灰色の外皮の色は、実は木炭の粉。もちろん食べられます。
サントモール ド トゥーレーヌの名前は、生産をしている村名に由来します。つまりこの地区で作られる、この独特のフォルムのシェーブルチーズのみ、この名前を名乗れる訳です。先ほどの藁には一本ずつ、サント モールの名前と生産者の番号が刻印されています。
今年の6月に、この村へ訪問し、サント モール ド トゥ-レーヌ チーズのシュヴァリエ(騎士)に叙任されました。
このチーズの味わいは、若いうちはしっとりとした食感でミルクの香りと爽やかな酸味が楽しめ、熟成していくと生地は水分が抜けて固くなりますが、ほくほくとした食感に変わっていき、コクと軽い塩味のバランスがとてもよい味わいとなります。
そのままでももちろん美味しくいただけますが、現地ではスライスしたチーズをバゲットなどに載せて軽くオーブンなどで焼き、サラダと一緒にいただく定番料理があります。
フランス シェーブルチーズ ナンバーワンの味わいを、是非一度召し上がってみてください。
※2007年カゼウス・アワードとMOF(フランス国家最高職人章)決勝の頂点を制したロドルフ・ル・ムニエ氏が熟成する「サント=モール・ド・トゥーレーヌ」。
フランスAOPチーズ中の シェーブルチーズ分野において 第1位の生産量(2013年)となっています。
※掲載情報は 2016/11/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
チーズ&ワインナビゲーター
山田好美
フランスチーズ鑑評騎士/チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート/上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ&ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ&ワインを応援しています。