栗のタルト
Patisserie Rond-to(パティスリー ロント) TEL: 026-247-2057
こんにちは。料理研究家/食アートコーディネーターの中村まりこです。美しい紅葉と実りある収穫、目にも味覚にも愉しい季節がやってきました。私の中での秋の味覚といえば、小布施にあるパティスリーロントさんの栗のタルト。この時期にしか味わえない小布施の大栗を贅沢に使い切った逸品です。
こちらのシェフは、ラ・ロシェルでデザートを5年、オーボンヴュータンで5年、フランスのミッシェルブランなどを経て、2006年4月にパティスリー ロントをご実家のある小布施にオープンされました。
種類が豊富でそれぞれに個性があるロントさんの焼き菓子。どれもが美味しく、この焼き菓子のためだけでも、小布施に来る価値があります。
朝9時半のオープンと同時に、店内は人でいっぱい!焼き物の作品のように並んだ焼き菓子と、宝石のように華やかなケーキやタルト。どれも美しくて、見惚れてしまいます。
一番下がタルト生地、その上にドーナツ状のパイ生地層が載り、ドーナツのくぼみを濃厚な栗ペーストで充たし、ロント特製の大栗の渋皮煮で蓋をした贅沢の極み。タルト生地とパイ生地の両方の食感、ペーストした栗と大栗の渋皮煮が織りなす絶妙なバランスで、最初の一口から余韻ある最後まで、感動的なひと時を愉しむことができます。
オープン時間に好きなものを選んで買ったものの、ランチの後に前を通ると、買い足したい欲求にかられ、再び入店。ところが、ほとんど完売状態。また来年、小布施を訪れる楽しみとして、とっておきたいと思います。
Patisserie Rond-to(パティスリー ロント) TEL: 026-247-2057
※掲載情報は 2016/10/31 時点のものとなります。
料理家・食アートコーディネーター
中村まりこ
SHOKUart代表
料理家
東京出身。
ELLE grumet フードクリエイター部、料理教室 鎌倉legame cooking 主宰、フードスタイリング、レシピ開発、イベント講師、食に関する記事の執筆、を中心に活動。
食に造詣の深い父とウクライナ人の母から2つの食文化を習得。世界23ヵ国で生活した高校3年間を原点に、料理の道へ。
和食材も自由に取り入れた料理ジャンルからでなく素材からボーダレスな料理を経験上を軸に独創的な組み合わせで「empirical&unleash」を表現する「SHOKUart」設立。
外国の方にむけて「私達の日常の和食を伝えたい。」思いから、日本家庭料理の料理教室 "Authentic Japanese Cooking Class" も主宰。
外国人向けのWedマガジンサイトへのレシピ提供も手掛ける。