記事詳細
紹介している商品
五感にしみゆく、優しい干菓子
優しい色づかいと繊細な食感、そして余韻に柔らかく残る後味。その美しさと儚さに心を打たれ、富山を訪れたら必ず買い求めてしまうのが、薄氷本舗五郎丸屋さんのお干菓子『T五』です。
こちら、たとう紙に包まれた着物のように、大切に丁寧に包装されていて、そこにも作り手のこだわりと愛情、そしてセンスを垣間見ることができます。いざ、包みを開いてみると、フワフワの綿の間からお目見えするのが、何とも言えない愛らしさの五色のまるいお干菓子たち。『T5』というネーミングにも表現されているように、5枚それぞれから違ったTONE(色合い)とTASTE(味わい)を楽しむことができるのが、この商品の特徴です。
桜の風味と共に感じる「塩味」、抹茶の心地よい「苦味」、富山産ゆずの品のある「酸味」、胡麻の奥深い「滋味」、そして和三盆の繊細な「甘味」……。どれも、感性に働きかけてくるような奥深い味わい。それでいて驚くほど儚く、口に含むとすぐ、まるで薄氷のようにすっと消えていってしまいます。
その余韻にずっと浸っていたくて、つい何度も手を出してしまう印象的なこの逸品、味わう度に五感が研ぎ澄まされていくような気がします。
※掲載情報は 2016/10/16 時点のものとなります。
- 6
キュレーター情報
ワイン研究家 株式会社食レコ 代表取締役
瀬川あずさ
聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、多くの飲食店のリーシングや施工業務に携わる。その後、趣味が高じてワインエキスパート、日本酒利酒師の資格を取得。記者・ライター業、飲食コンサルティング業、ワイン講師など食やワインにまつわる仕事に精を出す。2014年、食に特化したリレーションサービスを提供する 株式会社食レコの代表取締役に就任。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」新宿校の主幹講師も務め、食やワインを通じた豊かなライフスタイルを発信している。