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いつでも栗を存分に楽しめる夢の栗菓子
母親が、プリンが大好物で、いろいろと探して一番美味しいと言ったのが足立音衛門の「大人だけの【半熟】贅沢プリン」でした。もう何十回もリピートするうちに、栗を使ったケーキもたくさん始めるようになり、一度取り寄せてみたらハマってしまったのがコレです。
もともと栗は大好きで、どこそこのモンブランが美味しいと聞けば必ず出かけて買い求めるほど。ただ、モンブランはペースト状の栗を生クリームと合わせているので、栗の風味は味わえても、ほっくりとした栗の食感は楽しめません。ご存知のように、生の栗が出回るのは、年に1ヶ月ほど。厳密に言うと3週間ほどでなくなりますよね。その間に、茹でたり渋皮煮にして食べるのですが、ほかの季節にもあの栗のゴロンとしてほくっと噛みしめられる感覚を楽しみたい。
そんな栗フェチの思いを具現化してくれたのが、このケーキなのです。これでもかというほど栗が入っているので、栗のゴロゴロ食感としっとりとした栗の旨味をどのピースでも楽しめます。
足立音衛門の本店は京都の丹波福知山にあるそうです。その丹波でとれた丹波栗が主役です。A品の中でもさらに粒のきれいなものを選別。丹波の盆地特有の気候で育った栗はでんぷんたっぷりでほくほくの味わい。低糖度での仕上げることにより、ぎゅっと実のつまった栗の風味を楽しむことができます。脇を固めるイタリア栗も丹波栗と同じく、粒がきれいで形が整ったものしか使用しないというこだわりです。
バターは、フランス産ラヴィエットAOC発酵バター。創業文化元年讃岐三谷家の手造り和三盆糖と沖縄粟国の塩、北海道本別町の契約農家の小麦、鮮度のいい赤卵を使うなど、ほかの素材にもとことんこだわり、栗の美味しさを最大限に引き出しています。凝固剤や膨張剤といった添加物は一切使用していないので安心です。
ごくまれに、チョコレートやチーズは苦手という人もいるので、それらを使ったケーキは難しいのですが、栗がどうしてもダメという人はほとんどいないはず。なので、ホームパーティーに持って行くのに最適なケーキとも言えます。
と書いているうちに、また栗の禁断症状が! とにかく、何度も何度もリピートしたくなる栗フェチのためのケーキなのです。
※掲載情報は 2014/11/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
文筆業&フードスタイリスト
近沢晋治
フリーライター&編集者、フードスタイリストとして、雑誌、広告、書籍などで活躍中。ジャンルはフード、インテリアなどライフスタイル全般。高知県生まれ。