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デラックスホテル鉄板焼レストランの楽しい逸品をテイクアウト
高級ホテルに訪れる非日常感は魅力だが、日常ではないだけに特別な出来事ともいえる。ちょっと気軽に“ホテルのデラックス”を感じたい時に、「ホテルテイクアウトグルメ」はテッパンだ。
テッパンといえば、高級ホテルダイニングの定番が「鉄板焼」。職人が新鮮な食材を目の前で仕上げる芸術品ともいえる“作品”を堪能するのは悦楽のひとときだ。ラグジュアリーホテルのラグジュアリーたる空気感も抜群。とはいえ、オーセンティックな儀式的グルメに陥りがちなのも鉄板焼が定番たる功罪。
その点で、滋賀県琵琶湖畔に佇む都市型リゾートホテル「ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズ」にある鉄板焼の名店「ステーキISHIYAMA」は楽しい。柔軟で斬新な発想をもってライブ感溢れる“作品”を提供する。
食材の七変化と言うとチープな表現だが、こういったアプローチもあるのか!とワクワクドキドキする。そんなダイニングで柔軟かつ斬新な発想の真骨頂がテイクアウトメニューだ。ハードルが高いデラックスホテル鉄板焼ダイニングの味が、手軽にテイクアウトで楽しめるのは魅力。
人気のテイクアウトメニュー「ステーキ重」に加え、地元のグルメ通に密かに絶賛されているテイクアウトメニューが「ホットサンド」だ。
ベーシックな「黒毛和牛のホットサンド」に加え、「黒毛和牛&たまごのホットサンド」、ラグジュアリー感満点な「近江牛のホットサンド」という3種類のバリエーションも楽しい。
最大の魅力は、高級ホテルの鉄板焼を“自宅でつまめる手軽さ”。とはいえ、コチュジャンと山くらげで仕上げた自家製タルタルソースを用いており、味わいは奥深い。ビールはもちろん、ワインとの相性も抜群。
ISHIYAMAで腕を振るう若き小川シェフはフレンチの名手でもある。鉄板焼の職人にとってフレンチのエッセンスは殊に重要だという。ジャンルにとらわれず、常にベーシックをリスペクトする職人のゲスト目線は今日も楽しく開花する。
※掲載情報は 2016/09/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。