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パイパー・エドシックからリリースされるゴージャスなシャンパン
これはキュヴェ・プレスティージ『レア』のロゼタイプ『レア ロゼ2007』で、日本では12月に販売開始になります。
ティアラをまとった華やかなシャンパンとして知られている『レア』の初ヴィンテージは1976年。現行ヴィンテージは2002年ですが、これまでに生産した回数はわずか8回のみ。ニューフェイス『レア ロゼ』の初ヴィンテージは2007年になります。
シェフ・ド・カーヴのレジス・カミュさんは「ずっと造りたいと思っていたロゼであり、このヴィンテージのなかに自分が長年探し求めていたものを見つけることができた」と語っています。
9月12日、パイパー・エドシックの新代表ブノワ・コラールさんとレジス・カミュさん指揮のもと、パリで『レア ロゼ2007』のお披露目会が行われたのですが、その足で、すぐに来日なさったコラール代表にインタビューするチャンスが!貴重な『レア ロゼ』のテイスティングもできました。底力を感じたのはグラス内の温度があがってからで、口中に広がる果実の凝縮した要素と肉付きの良さ、深みのある余韻に魅了されました。
希望小売価格は6万円(税別)、生産本数は1500本。日本への割り当て本数は未定ですが、希少シャンパンなので、今からお気に留めておいていただけると嬉しいです。
ジャン=ポール・ゴルチエとのコラボレーション
パイパー・エドシックといえば、“赤”がトレードマーク!
レッド・カーペットのカンヌ映画祭やアカデミー賞の公式シャンパンとして有名です。1999年にデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエが赤いコルセットを巻きつけたセクシーボトルをプロデュースしましたが、これにはシャンパンラバーが釘付けになりました。
そのゴルチエが登場している映画『プレタポルテ』にもパイパー・エドシックの『ブリュットNV』が随所に出てきます。1994年に初公開されたロバート・アルトマン監督の作品で、パリ・コレに関わる人間模様を描いた内容なので、モデルのナオミ・キャンベルやクラウディア・シファー、デザイナーのソニア・リキュエルや若い三宅一生などの姿を観ることができます。
興味深かったのはパイパー・エドシックの顔『ブリュットNV』のラベルの色が、意外にも控えめな白に近い淡いベージュだったことです。ブランドイメージカラーの赤と金に変わったのはこれ以後で、〝赤〟は情熱、大胆、エネルギー、遺産を、“金”は崇高、永遠、忠誠心を表現しています。
日本市場に向けた『エッセンシエル キュヴェ ブリュットNV』
レジス・カミュさんは「洋服ならNVはプレタポルテ、ヴィンテージ・シャンパンは春秋の限定コレクション、レアはオートクチュール」とコメントしています。
食に精通する日本市場に向けて同メゾンが推すプレタポルテは『エッセンシエル キュヴェ ブリュット』です。大切、需要という意味をもつエッセンシエルは世界一のソムリエ数を誇り、味に精通する日本市場に向けた逸品。食前酒から食中酒として堪能できます。
※掲載情報は 2016/09/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワインジャーナリスト
青木冨美子
NHK、洋酒メーカーを経て、現在フリーランス・ワインジャーナリスト。(一社)日本ソムリエ協会前理事、機関誌『Sommelier』前編集長。17世紀、3つのコトー(丘陵斜面)で造るシャンパンの愛好家によって組織された「オルドル・デ・コトー」が起源の由緒ある団体『シャンパーニュ騎士団』から2009年5月シュヴァリエ(騎士)受章、2012年5月には、オフィシエ(将校)受章。2013年4月オーストラリアワイン名誉スペシャリスト受賞、ワイン本の執筆や監修、企業向けのワイン講師。『NHK文化センター青山校』、『ホテルオークラ ワインアカデミー』専任講師。Facebook『ワインのこころ Non Solo Vino版』でワイン情報発信中。著書に『おいしい映画でワイン・レッスン(講談社)』、『映画でワイン・レッスン(エイ出版)』監修『今日にぴったりのワイン(ナツメ社)』ほか。