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ゴートチーズの新しい形!世界にも広がり中
こんにちは。料理研究家/食アートコーディネーターの中村まりこです。オセアニア諸国の豊かな自然が育む多種多様な食材に魅了され、オーストラリアの美食の街、メルボルンへ「食の視察旅行」に出かけてきました。旅の途中で、たくさんの素晴らしい食材たちと出会いましたが、中でも今日ご紹介する、この「Marinated Goat Cheese」は衝撃を受けた食材の一つです。
メルボルンで古くから続くマーケットのチーズコーナーにぎっしり並ぶ200種類以上のチーズの中から、最初に目に飛び込んできたのが、こちらのオイル漬けになったチーズの瓶。フェタチーズのような外見の柔らかそうなチーズが、やはりフェタチーズのようにオイルに浸かっています。可愛らしい瓶の外見も気になり店主に聞いてみると、なんとゴートチーズとのこと。フェタチーズと明らかに違う味を想像して、好奇心から一つ購入しました。
写真で手にしているのがフェタチーズ、棚の奥に写っている瓶が「Marinated Goat Cheese」です。
旅行中に地元食材を使って料理をするのも旅の醍醐味です。私も1週間程度の滞在でも、少なくとも2回は料理をします。今回、このオイル漬けのゴートチーズを見つけたのも、丁度、地元食材の調達のタイミングでした。
見慣れない品種の、果肉がしっかりとしたトマトとビッグマッシュルームを買っていたので、それをグリルして、サイドに「Marinated Goat Cheese」を添えて、さっそくいただいてみました。期待を上回る美味しさに、「Marinated Goat Cheese」は一瞬にして、お皿の上の脇役から主役に躍り出ました。
これがゴートチーズ?臭みや独特のクセはどこへ??クリームチーズのように滑らかさとクリーミーさを持ちながらも濃厚な味わいは、他に比較できるチーズが見当たりません。「Marinated Goat Cheese」という名前だけあって、オリーブオイルに浸かっているのですが、このオリーブオイル自体もとても美味しい!
さらにここにはタイム、コショウなどのスパイスが入っていて、オーストラリの大草原のような豊かな香りが口の中で広がります。中身のチーズをサラダに添えて、チーズが浸かっているこのオリーブオイルをサラダなどにかけると、これだけでメインディッシュになりそうです。
どのように作られているのか、製造工程を調べてみると、原料となるミルクを生み出すヤギは、広大なオーストラリアの大草原の中で放牧され、ストレスがありません。このノーストレスな環境で育つヤギのミルクは、搾乳されてから24時間以内にチーズに加工され、フレッシュなまま瓶詰めされます。生産者はこのフレッシュな品質管理にこだわりがあり、この生産体制を徹底しています。
私の感じた美味しさは、まさにこのフレッシュさからくるものなのだと納得です。
塩気のある「Marinated Goat Cheese」は甘いフルーツとの相性もぴったり。ホワイトネクタリンが手に入ったのでグリルして甘みをひきだし「Marinated Goat Cheese」を添えてみました。デザートになる一皿、ちょっとお腹がすいた時やおもてなしの一皿にもぴったりだと思います。
ホームページをみるとまだ日本のマーケットでの展開はないみたいですが、今後日本にも入ってくるのではないかと期待している「Marinated Goat Cheese」、日本のスーパーで見かけた方はぜひ、お試しいただきたいチーズです!
※掲載情報は 2016/09/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家・食アートコーディネーター
中村まりこ
SHOKUart代表
料理家
東京出身。
ELLE grumet フードクリエイター部、料理教室 鎌倉legame cooking 主宰、フードスタイリング、レシピ開発、イベント講師、食に関する記事の執筆、を中心に活動。
食に造詣の深い父とウクライナ人の母から2つの食文化を習得。世界23ヵ国で生活した高校3年間を原点に、料理の道へ。
和食材も自由に取り入れた料理ジャンルからでなく素材からボーダレスな料理を経験上を軸に独創的な組み合わせで「empirical&unleash」を表現する「SHOKUart」設立。
外国の方にむけて「私達の日常の和食を伝えたい。」思いから、日本家庭料理の料理教室 "Authentic Japanese Cooking Class" も主宰。
外国人向けのWedマガジンサイトへのレシピ提供も手掛ける。