噛めば噛むほど甘みが増す!蓮根名人と米の名人の競演による「加賀れんこん餅」

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先の見通せる縁起物の「れんこん」。そんな加賀の「れんこん餅」

石川県金沢といえば、昨年2015年に北陸新幹線が開通し、多くの観光客が訪れた場所として話題となった。現在もその人気は衰えることなく、日本人から外国人観光客まで多くの人であふれている。

 

たくさんの体験コースがある中で、今回は上用菓子作りに挑戦しようと、越山甘清堂さんにお邪魔した。

噛めば噛むほど甘みが増す!蓮根名人と米の名人の競演による「加賀れんこん餅」

上生菓子2種類を2個ずつ作らせていただける。1階には広々としたイートインコーナーがあり、無料のお茶も設置されている。作った上生菓子や購入した和菓子がその場でいただけるのも、このお店の魅力である。今回は夏らしい上生菓子を作らせていただいた。所要時間30分程で、箱に入れて持ち帰ることができる。

噛めば噛むほど甘みが増す!蓮根名人と米の名人の競演による「加賀れんこん餅」

イートインコーナーでお店を眺めていたところ、地元素材にこだわった「加賀れんこん餅」を見つけた。これは珍しいと、早速購入していただいてみた。噛めば噛むほどに甘みが増し、強すぎない蓮根の歯ごたえもあり、バランスがよい。「蓮根は先が見通せる縁起物」と思いつつ、あっという間に完食。

噛めば噛むほど甘みが増す!蓮根名人と米の名人の競演による「加賀れんこん餅」

この和菓子、ANAのファーストクラスにもなったり、石川県知事賞を受賞していたり、味も認められている和菓子だった。個人的には、ここに金箔が少し乗っていたら、さらに美しい和菓子になるのではないかと思いつつ、蓮根の縁起をしっかりと噛みしめた。

 

沼地が多いことから、加賀は蓮根の産地に適している。また、羽二重の米は能登で契約栽培をしたもので作られている。米どころとして有名な魚沼(新潟県)と能登(石川県)は、緯度が近いため質的に似た上質な米を作ることができるとのこと。なるほど。それで、この地物菓子に至ったのであろう。

噛めば噛むほど甘みが増す!蓮根名人と米の名人の競演による「加賀れんこん餅」

8月のお盆になると、生で食べられる透明な蓮根も市場に出回る。夏休みの後半の金沢の楽しみ方として、是非、旅行の計画に入れていただきたいお店と和菓子だった。上生菓子作りは、当日予約も受け付けているものの、人気があるそうなので事前予約がおすすめ。

 

加賀野菜の1つでもある「加賀れんこん」。観光に疲れたら、イートインコーナーで一休みしつつ(お茶は飲み放題)、地物にこだわった和菓子をいただくのも「大人の夏休み」の楽しみ方である。

※掲載情報は 2016/08/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

高橋香葉

発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー

高橋香葉

「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。

主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等

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