地元産の魚や野菜を載せて笹の葉で包んだ金沢名物「芝寿しの笹寿司」

地元産の魚や野菜を載せて笹の葉で包んだ金沢名物「芝寿しの笹寿司」

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アイデアから生まれた笹寿司

地元産の魚や野菜を載せて笹の葉で包んだ金沢名物「芝寿しの笹寿司」
地元産の魚や野菜を載せて笹の葉で包んだ金沢名物「芝寿しの笹寿司」

金沢のお土産で両親がよく、芝寿しの笹寿司を買ってきてくれます。優しい味わいの酢飯にしめた鯛や鱒などの魚介や金沢の野菜などが入り、とても満足の出来る寿司です。笹の葉で包んであるので、開けた瞬間に笹の葉の香りとふわっと酢飯の香りが混ざり、なんとも食欲を湧きたててくれます。

 

芝寿しは昭和30年、金沢の中心部・片町にあった、電機メーカー・東芝のショールームの経営者の梶谷忠司さんが創業者です。釜でご飯を炊いていた時代に電気炊飯器が発売され、その炊飯器の実演を行い、電気炊飯器は飛ぶように売れたそうです。その時の実演で大量に炊けたご飯が〖もったいない〗ということでどうにかならないかと考えたのが冷めても美味しくご飯を食べられる方法。それが「寿司」という発想になったそうです。金沢では昔から“ハレの日”には「押し寿し」をつくり周囲にふるまう風習があるそうです。そこでこの寿司をアレンジし、売り出したところ、これが評判を呼んだということです。笹に巻くヒントは笹飴だそうです。そのようなアイデアから生まれた笹寿司。今では金沢の代表的なお土産品となっています。そして、素材へのこだわり。

 

お米は、契約農家で有機肥料栽培された専用米と北陸の地で採れた良質の米を使用しています。水は、霊峰白山の伏流水を地下100メートルから汲み上げています。そして、芝寿しに使われる新鮮な天然物の魚は、自社でおろし、専用の酢と天然塩でしめられているそうです。酢は、酢造メーカーで作られる専用酢です。寿司づくりには欠かせない酢は、酢造メーカーで作られている専用の酢を使っています。まろやかな風味のこの酢。笹寿しの香りは、この寿司酢が引き立てているのだと実感できます。

 

店舗は金沢になってしまいますが、オンラインでの購入も可能です。是非、金沢の味を堪能してみてください。

※掲載情報は 2016/07/26 時点のものとなります。

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キュレーター情報

尾田衣子

料理研究家/オリーブオイルソムリエ

尾田衣子

ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/

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