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江戸の名物をいち早く復活!手作りにこだわり
江戸時代からの東海道五十三次の名物だった安倍川もちは、信州などにもありますが、静岡の名物でもあったそうです。戦争で一旦販売を停止したそうですが、戦後にまっさきに安倍川を復活させたのが、やまだいちさん。「やまだいち」という企業名は、創業者の山田一郎さんから由来されているとのこと。とってもシンプルで良い企業名ですね。
黄粉味と、餡味の2種類。見た目は王道なのですが、とっても柔らかくて、優しくて嬉しくなる味ですよ。契約栽培で仕入れる佐賀産の餅米を使って、毎朝仕込むという手の入れよう。手づくりならではの安倍川もちは、お土産に持ち帰っても固くなく、まるで生のもちに近い食感が楽しめるように仕込み方に工夫されています。シンプルだからこそ、プロの味わいなのです。
国産の黄粉もキメが細かくて、ふわりと口中で優しくとける。餡子は北海道産で、餅の補佐役としてはピッタリのスルッと喉越しが良いこしあん。
疲れをいやすおいしさは江戸時代から客想いに溢れています
2種類の味が混ざらないように仕切りがあるパッケージ。お土産を買うお客様の目線にたって開発し企業姿勢が味のやさしさを作っていますね。そして、追い黄粉!既にたっぷり黄粉がかかっているのに、さらに追加用がついている!なんて客想いなんでしょう!
天皇皇后両陛下(※)ほか、皇族の皆様もよく買い求めていかれるそうですよ。皇族の皆様にも庶民にも江戸にも現代にも壁を作らない、プロです。
江戸時代の旅人の想いにふけながら食べてみました。ほっこり。
なんだかまた食べたいなあ、と書きながらも気持ちが和らぐような、企業努力と文化を感じる江戸の味ですよ。
※昭和32年4月12日には、昭和天皇・香淳皇后が、岐阜県に植樹祭のため行幸された帰途、静岡にご停車のうえ「安倍川もち」をご購入されたました。
(引用元:http://abekawamochi.co.jp/about-abekawamochi/#abekawamochi-yurai)
※掲載情報は 2016/06/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数