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ビールはその主成分のほとんどが水なので、水の美味しいところは美味しい地ビールがあるといわれます。日本は豊かな山々がダムのように美味しい水を蓄え、古くからとても水が豊富な土地が多く、その水や環境を活かし多くの地ビールが作られています。
夏の旅行で各地を訪れる計画のある人もない人も、ご当地ビールを飲みながら旅行気分を先取りしてみませんか。友達同士で地域を決めて持ち寄れば、全国地ビール巡りをテーマとした自宅ビアガーデンも楽しめるかも!
普段は何気なくメジャーブランドのビールを選んでいる人も多いと思いますが、この機会に各地の地ビールを楽しんでみませんか。
1:【北海道】肉に合う「肉ビール」と認定されたススキノの地ビール
北海道札幌市にある薄野地麦酒が作る「ススキノビール・ピルスナー」。肉に合う地ビール「肉ビール」としても販売されています。この「肉ビール」は、あっさりした味わいの中にもホップの程良い苦味を感じるラガービール。インパクトのあるネーミングで、ホームパーティーに持っていけば話題になりそうですね。
2:【岩手】「想いをつなぎ、酔いをつなぎ、仲間をつなぐ」をテーマに作れられたビール
このヨイツギは、「人類が地球に生き残るため」をテーマにさまざまな社会貢献活動を行う、俳優の伊勢谷友介さんが率いる「株式会社リバースプロジェクト」が企画、国内でオーガニックビールが醸造できる数少ないビール醸造所のひとつ、岩手県一関市にある世嬉の一(せきのいち)酒造に依頼して実現しました。
「想いをつなぎ、酔いをつなぎ、仲間をつなぐ」がヨイツギの名前の基になったコンセプト。そして、ラベルは「世代、文化、人種を超えてさまざまな瞬間を祝い、つなぐ存在」の象徴として「握手」をモチーフにしています。
このヨイツギはアルコール度数8%だけあってしっかり目のボディで、ジビエをはじめとする肉料理に合うように造られています。天然酵母と有機麦芽とホップだけで醸し出される柔らかなフルーティーさと、優しい苦味の絶妙なバランスは感動ものです。有機麦芽と有機ホップを使用したオーガニックビール。グラスに注ぐと細やかな泡と共に、オレンジがかった黄金色の液体が現れます。
3:【茨城】各国で金賞受賞。世界で一番売れている日本のクラフトビール「常陸野ネストビール」
各国でいくつもの賞を受賞している、木内酒造の「常陸野ネストビール」。木内酒造は文政6年(1823年)創業で、190年以上続く歴史ある酒蔵です。創業当時はもちろん日本酒をメインで作る蔵元でしたが、近年ではクラフトビール、ワイン、焼酎、梅酒等も造っている常に新たな挑戦をされている酒蔵です。
このビールは、その名も「リアルジンジャーエール」。「ジンジャーエールといえば炭酸飲料じゃないの?」と思われるかもしれませんが、これはれっきとしたアルコール入りの地ビールです。
高知県産のショウガをたっぷり使い伝統の製法で「リアルジンジャーエール」を醸造しています。アルコール度数8%でモルトの味わいもしっかりした、飲み応えのある1本です。
国内外で人気を誇る常陸野ネストビールの一番人気「常陸野ネスト ホワイトエール」
常陸野ネストビールの一番人気ともいえるのが、「常陸野ネスト ホワイトエール」。アメリカでも絶大な人気を誇り、国内外のビアコンペティションで金賞に輝く国産クラフトビールです。「ホワイトエール」は、ベルギーで生まれたビアスタイルでコリアンダーやオレンジピール、ナツメグなどのハーブを用いた、爽やかさとフルーティーさが特徴です。
4:【埼玉】日本を代表するこだわり地ビール「COEDO」
埼玉県川越市を拠点とする、コエドブルワリーが販売するプレミアムビール「COEDO」。世界的なビールコンテストでも受賞するなど、海外でも評価が高いビールです。色の和名をつけた5種類のビールを販売していて、爽やかな味わいの「瑠璃」、地元産の川越いもを加えて爽やかでありつつも複雑な味わいを引き出した「紅赤」、濃い目でありつつもスッキリした味わいの「伽羅」、ソフトで滑らかなタッチと果実の風味が調和した「白」、ローストした麦芽の風味が楽しめる「漆黒」があります。
5:【東京】日野市のこだわり地ビール「TOYODA BEER」
130年ぶりに復活しました「TOYODA BEER」です。明治19年に、多摩地区の豊田で山口醸造所によるビール醸造事業が始まりました。事業開始後8年ほどでその製造は終わってしまうのですが、数年前に醸造所跡の発掘調査によって当時のラベルや瓶の破片が発見され、地域活性のきっかけになればと、このビールの復活プロジェクトが立ち上がったのです。
4種類の麦芽に加えてローストした麦芽を一部使用することにより、フローラルな香りと深いコクが特徴となっています。
6:【静岡】世界文化遺産「韮山反射炉」を彷彿させる「反射炉ビヤ」
2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に正式登録された国指定史跡韮山反射炉。こちらの地ビールは、伊豆にゆかりのある歴史上の人物、幕末の伊豆韮山代官の“江川太郎左衛門英龍”と戦国大名の“北条早雲”を彷彿させるクラフトビール「反射炉ビヤ」。
伊豆地元で明治時代から造り酒屋を営んでいた『蔵屋鳴沢』が作ったビアブランドです。“太郎左衛門”をイメージして作られた「イングリッシュ・ペールエール」と、同じく“早雲”をイメージした「アメリカン・ペールエール」。どちらも伊豆の良質の水で作られた香り豊かなビールで、お酒好きな方へのお土産におすすめです。
7:【長野】豊かな香りとコクが特徴の「よなよなエール」
長野県佐久市にあるヤッホーブルーイングで1997年7月7日に誕生した「よなよなエール」。豊かな香りとコクが特徴のエールビールです。
米国のエール酵母とホップを使った「アメリカン・ペールエール」のよなよなエールは、琥珀色の液体をグラスに注ぐと細かく豊かな泡が盛り上がり、甘い柑橘系の香りがふわっと漂ってきます。
口に含めばとろっとした甘味と麦芽の風味を感じることができ、適度な苦味が柑橘系の香りと共に喉元を通り過ぎていくのをゆっくり楽しめるビールです
枝豆と合わせればビールの甘味が、トウモロコシと合わせればビールの中に隠れていた酸味が現れるという、一品で多くの楽しみ方ができるペアリング。ぜひ、仲間と一緒にワイワイ楽しんでみてください。
8:【三重】伊勢志摩サミットサミット応援・限定ビール「サミットビール2016」
こちらが、「サミットビール2016」です。伊勢志摩唯一のクラフトビール醸造所、伊勢角屋麦酒が地元でのサミット開催を盛り上げるために限定醸造したものです。これがまた伊勢志摩サミットに掛けた、造り手の遊び心が楽しいビールなのです。
「サミット」に掛け、ホップは「SUMMIT」を使用。実はSUMMITという名のホップがあるのです。米国産で主に苦味付けのために使われるようですが、シトラスやペッパーのようなスパイシーさ、ハーブのような香りを持つようです。SUMMITの他に6種類、つまり全7種類のホップを使っているところも、G7をイメージさせます。
ホップ由来の柑橘系とモルト由来のカラメルのような香りが漂い、口に含むと、しっかりした苦味を感じます。のど越し重視というよりは、香りをゆっくり楽しみながら快い苦味と甘味のバランス、そして余韻に浸りたいビールです。
9:【大阪】実力派クラフトビール「箕面ビール」
大阪北エリア箕面にあるブリュワリーが『箕面ビール』。こちらの地ビールは、6年連続世界のコンクールで金賞を受賞している実力派です。家族経営だからこそできる手間とこだわりのビールです。黒ビール「スタウト」は、クリーミーな泡とコーヒーやビターチョコを思わせる芳醇なフレーバーがクセになる味。
10:【沖縄】沖縄でビールといえば「オリオンビール」
オリオンビールは、沖縄県中南部の浦添市にある、沖縄最大のシェアを誇る醸造所です。代表銘柄「オリオンドラフト」はオリオンドラフトと同じくスッキリ飲めるタイプで、夏限定のビールが「夏いちばん」。
その液体を口に含むと、とろりとした麦芽の甘さと心地よい苦味が広がります。そして、飲んだ後に残るフローラルなホップの香りの余韻がたまりません。冷やしてもいいですが、ちょっと温度が上がった状態でも十分楽しめるビールです。位置づけとしては「ちょっとプレミアム」な感じですね。
※掲載情報は 2016/06/17 時点のものとなります。
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