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食感にも味にも強さが伝わって、文化の香り
骨太なんです。
長崎銘菓として定番のクルス。一見、軽い食感の菓子に見えますが、いえいえあなどれません。生地は固めで堅焼きせんべいくらいはあるかな。サクッではなく、カリンッという感じ。
クルスとはポルトガルで十字架という意味なんですって。クルスにも十字架が刻まれています。包装紙には修道士もイラストされていて、おいしいだけでなく、クルスは歴史を感じる強いお菓子だと思います。
前身は昭和7年、湯せんべい屋さんから。湯せんべいは小麦粉を温泉で合わせた小浜の名物。クルスはその製法を活かしつつ、カリッとした食感になるように、試行錯誤されたそうですよ。薄い生地に、バランス良くホワイトチョコレートをサンド。チョコにも小浜名産の生姜を入れていて、それが独特な風味なんです。
珈琲バージョンは、貿易が盛んだったころ「坂本龍馬も飲んだのでは?」との想いで、当時の製法で焙煎した珈琲を練りこんでいます。見た目よりかなり大人な、チョコレートサンドクッキーになっていますね。
お!ちゃんと包装紙に坂本龍馬さんもいますね!作り手の想いや文化もつまった、長崎ならではのお菓子ですね。
個包装で日持ちもするので、人数を気にせず送ったり、その場に持っていくのも便利です。
※掲載情報は 2016/05/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数