3つのフレーバーがワンカップで楽しめる!ドイツ北部に伝わるオストフリーゼンテー

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世界トップレベルの紅茶消費量を誇るオストフリースラント地方

3つのフレーバーがワンカップで楽しめる!ドイツ北部に伝わるオストフリーゼンテー

ドイツ北部、オランダと国境を接した場所に位置するオストフリースラント地方は、オランダ東インド会社によって伝えられたお茶が紅茶文化として、今なお色濃く根付いている地域です。オストフリースラント地方の人々はドイツでも無類の紅茶好きとして知られており、彼らの日常にお茶は欠かせません。朝起きた時から、朝食・昼食・おやつ・夕食時はもちろん、寝る前にも紅茶を飲みます。また来客時にはまず一杯のお茶でお客様をもてなすのが定番です。

3つのフレーバーがワンカップで楽しめる!ドイツ北部に伝わるオストフリーゼンテー

このオストフリースラント地方にあるパーペンブルクという街の人々は、紅茶を1年に1人あたり約300リットルも飲むそうで、これは一般的なドイツ人の12倍、一説には世界一の消費量とも言われています。

 

かき混ぜないのがポイント!

この地域の人々が飲む紅茶は、「オストフリーゼンテー」というオリジナルブレンドの紅茶です。これはアッサムがベース、とても色が濃く力強い味わいの紅茶で、すぐには渋くなりません。

 

このオストフリーゼンテーには、伝統的な独特な飲み方があります。まず氷砂糖をカップに入れます。そこに熱いオストフリーゼンテーを注ぎます。さらに、カップの淵からそっとクリーム(または牛乳)をスプーン1杯ほど入れます。そっと、カップの中に「クリームの雲」が浮かぶように入れます。

 

そしてやっと飲むのですが、この時にかき混ぜないのがポイントです。


まず、カップの淵から飲むことで紅茶そのものの苦味を楽しみます。次に、クリーム(ミルク)が入って少しまろやかになった紅茶を味わいます。そして飲み進め、最後はカップの底の砂糖が溶けて甘みが加わった紅茶の味を楽しみます。


こうして、3つの味を1つのカップで楽しむことができるのです。

3つのフレーバーがワンカップで楽しめる!ドイツ北部に伝わるオストフリーゼンテー

「オストフリーゼンテー」に使用される氷砂糖は、「クルンティエ・カンディス」という大きくて透明なクリスタルタイプのものです。ケーキやスイーツにもピッタリのこの紅茶を是非、リラックスしたい時に楽しんでみてくださいね!

※掲載情報は 2016/04/25 時点のものとなります。

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ドイツ連邦共和国大使館

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駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。

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