妻の愛から生まれた!たった一人のドイツ女性が世界規模の会社をつくるまで

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現在、当たり前のように飲まれているペーパードリップシステム(ろ紙でコーヒー粉をこしてコーヒーを抽出する方式)は、1908年にドレスデンに住むメリタ・ベンツによって考案されました。

 

それまでは、コーヒー抽出には布や金網が使用されていて不衛生でした。コーヒー好きな夫においしいコーヒーを飲ませてあげたいとの思いから、真鍮製の容器に1枚のろ紙とコーヒー粉をのせ、お湯を注ぐ方法を考え出しました。

妻の愛から生まれた!たった一人のドイツ女性が世界規模の会社をつくるまで

そしてその年、「M.BENZ」という会社を立ち上げ、ペーパードリップシステムの販売を開始すると評判は瞬く間にドイツ中にひろがりました。1912年になると、発注が追いつかなくなり、メリタは、現在の本拠地であるドイツ北西の街、ミンデンへと移転します。
たったひとりの女性が、世界規模の会社を築いた瞬間でした。

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会社を引き継いだ息子のホルスト・ベンツは、より便利なフィルターシステムを完成させ特許を取得します。その後もフィルター内でのお湯の流れやコーヒー抽出メカニズムの研究を繰り返し行い、1960年代に現在まで受け継がれる1つ穴フィルターが開発されました。

 

私たちが普段何気なく飲んでいるフィルターコーヒーは、妻の夫への愛から生まれたアイデア商品だったのです。

※掲載情報は 2019/03/13 時点のものとなります。

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ドイツ連邦共和国大使館

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駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。

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