普段の生活に気軽に取り入れたい果物習慣のススメ

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ファッションではない果物の本当の魅力とは

普段の生活に気軽に取り入れたい果物習慣のススメ

いきなりですが、この記事をお読みの皆様は最後に「生の果物」を食べたのがいつか思い出せますでしょうか?

 

私は仕事柄、いろいろな場で果物のお話をさせて頂くのですが、この問いに1週間、2週間前ならまだしも「覚えていない」と返答される方がたくさんおられます。

 

最近では農家の高齢化がニュースになっておりこれはもちろん大きな問題ですが、同時に消費者の果物離れも深刻な問題になっています。

 

ほとんどの家庭でリンゴ、桃、ぶどうを買ってきて家で食べるという習慣が無くなってしまっているのです。この話については長くなりすぎるのでこの場では省略しますが、今回は「なぜ果物を生活に取り入れるべきか」について簡単にお話します。

 

果物には「消化酵素」という成分が含まれています。これは読んで字のごとく体内に取り入れることにより「消化」を促進し助けてくれる働きがあります。

 

これを積極的に体内に取り入れることにより、体内での消化が促進され美容などにも良いとされるのですが、ここで大事なのが「食事の前」に果物を食べることです。

 

なぜかといいますと、胃の中には食べたものが下からミルフィーユ状に溜まっていきます。ですので、食事を済ませた後のデザート扱いでは胃に溜まった食べ物の上に果物が乗ってしまい、その影響で果物が胃の中で酸化し消化酵素の役目を打ち消してしまうのです。

 

理想を言えば食事の2~3時間前になるのですが、普段の生活では難しいのでせめて食事の最初に果物を食べるのが効果的です。

 

フランス料理などでお肉に果物のソースが使われているのも、少しでも消化を助ける働きを期待してのもので、とても理にかなったセットと言えます。

 

最近では美容、健康ブームの話題のたびにスムージーやコールドプレスジュース等さまざまな形で取り上げられますが、大事なのは形から始めてもファッションで終わるのではなく生活に組み込んでしまうことです。

 

私自身でいいますと、数か月に一度「果物しか食べない日」を3日間取り入れています。少し極端に聞こえるかもしれませんが、「果物であればいつ、どれだけ食べてもよい」ので空腹に耐える必要もなく案外楽に実践できます。

 

しかも、実践後は体内のデトックス効果もあり、自分でもびっくりするぐらい体調が改善し良いコンディションで過ごすことができるので本当におすすめです!

 

幸せなことに、私たちが生活する日本は、世界有数の美味しい果物の産地でもあります。欧米に比べ日本の果物消費量が大幅に劣っているのはとてももったいない話です。

 

なにも高級フルーツを買う必要はありません!

 

ご近所のスーパーマーケットにも、日本全国の美味しい果物がお手頃価格で揃っているのですから、ぜひ気軽に皆様の生活に取り入れてみてください!

※掲載情報は 2016/04/17 時点のものとなります。

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キュレーター情報

小坂洋平

ベジタブルフルーツアドバイザー

小坂洋平

1979年 京都市生まれ。立命館大学卒業。神戸の青果貿易会社にて勤務後、京都青果中央卸売市場にて取締役職を務め市場運営に携わる。
そのような経験から青果物、特に果物の現状に強い興味を持ち「食育」という観点から講演などを行い「産地」と「消費地」を結ぶ懸け橋となる活動に取り組む。   
現在は京都の老舗フルーツパーラークリケットにて「楽しむ食」をいかに生活に取り入れ、人生の最後まで「食」を楽しむライフスタイルを提案。  
日本野菜ソムリエ協会所属。

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