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ユルい、かわいらしい、でも、オーストリアワインは美しい
欧米でロゼ(ピンク)ワインのシーズンといえば、夏が定番。日本といえば、人気の季節はやはり桜、花見のシーズン(もちろん日本の夏にも秋にも楽しんでいただきたい!)。
サマーシーズンのロゼは、ドライですっきりというテイストが似合いますが、日本の春なら、同じドライでも、ちょっとコケティッシュだったり、ちょっとほろ苦かったり。で、かわいらしさを感じられるようなアロマとテイストが良く似合います。
今回ご紹介するのは、オーストリア。2002年と歴史は浅くとも、オーストリアらしいきれいなミネラル、ギミックなしの素直さ、美しい素朴さと軽やかさなどをしっかり体現。もともとトップワイナリーが主導してできたブランドだけにワインの質は保証つき。そこに、このポップなボトルデザイン。
ZANTO(ツァント)は醸造所の名前で、もともとは古いハンガリー語で「農地」という意味。その良質な農地から春の陽気に誘われて出現したかのようなトカゲのキャラクターが、なんだかかわいらしい。それぞれ、ロゼ、グリューナー・フェルトリーナー(白ワイン)、ツヴァイゲルト(赤ワイン)、ブラウフレンキッシュ(赤ワイン)が使われたワインですが、「ピンクトカゲ」「黒トカゲ」「赤トカゲ」「アオトカゲ」と呼びたくなる風情。
お花見の季節、ピンクのじゅうたんをユーモラスにトカゲが顔を出しちゃった。このピンクがあるだけでお花見の席のちょっとしたかわいらしい悪戯心。
飲んでみれば、和のちょっとポップなパーティや、王道のお花見にもぴったり。松花堂弁当のような多彩な和の味がかわいらしく盛り付けられたもの、ゆかりごはんや柴漬けから、山菜のコンソメゼリー寄せのような和洋折衷のものまでかわいらしく寄り添ってくれます。空けた瞬間はかわいらしく、飲んでみればすっと酸が立ち上がり、しばらく置いておくと赤ワイン的なゆったりした飲み味に。その変化も楽しいので、お花見の場に持っていくときにはぐっと冷やして、そして少しずつ春のうららかな外気とともに自然に温度が変わっていくのも楽しんで。
※掲載情報は 2016/03/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワインナビゲーター
岩瀬大二
MC/ライター/コンサルタントなど様々な視点・役割から、ワイン、シャンパーニュ、ハードリカーなどの魅力を伝え、広げる「ワインナビゲーター」。ワインに限らず、日本酒、焼酎、ビールなども含めた「お酒をめぐるストーリーづくり」「お酒を楽しむ場づくり」が得意分野。
フランス・シャンパーニュ騎士団 オフィシエ。
シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。
日本ワイン専門WEBマガジン「vinetree MAGAZINE」企画・執筆
(https://magazine.vinetree.jp/)ワイン専門誌「WINE WHAT!?」特集企画・ワインセレクト・執筆。
飲食店向けワインセレクト、コンサルティング、個人向けワイン・セレクトサービス。
ワイン学校『アカデミー・デュ・ヴァン』講師。
プライベートサロン『Verde(ヴェルデ)』でのユニークなワイン会運営。
anan×本格焼酎・泡盛NIGHT/シュワリスタ・ラウンジ読者交流パーティなど各種ワインイベント/ /豊洲パエリア/フィエスタ・デ・エスパーニャなどお酒と笑顔をつなげるイベントの企画・MC実績多数。