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ノッティングヒルのシンプル・スイーツでおいしいティータイム
映画の舞台として有名なノッティングヒル。高級住宅街でもあるこのエリアには街に馴染んだ個性豊かなレストランやカフェ、デリカテッセンなどがあります。
今回はノッティングヒルに2006年にオープンし、ロンドナーの間で人気を誇り続けるデリカテッセン OTTOLENGHI・オトレンギ(現在ロンドン市内に4店舗を展開)の焼き菓子をご紹介します。 オーナーシェフのひとりイスラエル出身のYotam Ottolenghi氏はTVや雑誌にも登場し、料理本は書店で平積みに置かれている英国で著名なシェフのひとりです。
それぞれの店舗で毎日作られる色とりどりな惣菜・デリや焼き菓子は大胆にアレンジされた木花と共に並べられ、真っ白な店内は地中海の雰囲気が漂います。
彩り豊かでシンプルな焼き菓子は見て楽しく、豊かな食材の味わいが活かされています。はじめの写真(フルーツがあしらわれている焼き菓子)は「ルバーブのフィナンシェ」、この上のスティック状のピンクのルバーブが並べられた写真は「ルバーブのタルト」です。
独創的でおいしいスイーツばかりで色々とご紹介したいのですが、まず今回はイギリスの定番焼き菓子・スコーン(持帰り:£1.85、店内:£2.85)をご紹介します。
定番スコーンも生地にオレンジの皮のすりおろしとレッドカラントが程よく練り込まれ、エキゾチックで風味豊かなOTTOLENGHIらしい味わいです。またフランス産のバターをたっぷりと贅沢に使用したならではの香ばしく焼き上げられた表面はサクサク(ザクザクという表現がより合うかもしれません)とした食感です。
店内の奥には自宅のリビングのようにくつろげるカフェコーナーがあり、スコーンを注文すると自家製のバナナジャムやパッションフルーツジャム、イチゴジャム、チョコレートスプレッド、バターが添えられてサーブされます。クリーミーなバナナジャム(非売品)はバニラビーンズが加えて作られていて、クロテットクリーム(イギリスではスコーンにつける定番のクリームです)の変わりに付けて頂くのもお勧めです。爽やかなパッションフルーツジャムやストロベリージャムと組み合わせているとなんとも楽しいフルーティーなハーモニーを楽しめます。(ジャム各種:£5.20)
ティータイムに訪れるのも良いですが、朝8時からオープンしているので朝食に訪れることもお勧めです。スコーンの他にお好みのパン(クロワッサン、ブリオッシュ)を選ぶこともできます。
ロンドンを訪れる機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみて下さい。焼き菓子等を持ち帰るのも良いですし、時間があれば店内で召し上がってロンドナーの気分を味わってみるのも楽しい過ごし方のひとつかもしれません。
他にもルバーブのチーズケーキ(可愛く美味!)などおいしいデザートがあります。また機会を作って改めてご紹介したいと思います。
※掲載情報は 2016/02/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理講師
小林ひろこ
著書:パパッと簡単!タイ料理/PHP研究所刊
料理・監修:ITADAKIMASU/タイ HWM刊
江戸時代から続く家に生まれ栄養士である母が作る、昔ながらの日本の家庭料理に幼少より慣れ親しむ。
夫の転勤に伴いロンドン、バンコクに在住。
日本では、雑誌の料理連載や学校・企業・大使館・レストラン等での講座やイベントで「基礎を大切にしながらの実践的な料理・マナー講座」を開催する。
・ ル・コルドン・ブルー ロンドン校、バンコク校卒業 ディプロム取得
・ タイ文部省認定 料理学校 卒業
・ タイ料理の第一人者 シーサモン・コンパン博士に料理・食文化を学ぶ