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伝統のハネ木で優しく搾った絶妙なバランスの純米酒
酒米の最高峰「山田錦」の生産量第3位を誇る福岡県糸島市に蔵を構える白糸酒造。
背振山脈の山懐に湧く白糸の滝の伏流水を仕込み水とし、昔ながらのハネ木搾りで1855年から酒造業を営んでいます。蔵の代表ブランドとして日本酒ファンを魅了しているのが「田中六五」。8代目蔵元杜氏の田中克典さんが蔵の周囲で収穫された米を使ってテロワールを反映させたいという熱い想いを込めて全量糸島産山田錦を使い造られたお酒です。
そして、あのクルーズトレイン「ななつ星in 九州」でも扱われたことで更に人気が高まり、入手困難となっています。田中六五の「田中」は造り手の苗字と田んぼの中にある蔵で造った酒と言う意味で、「六五」は精米歩合65%ということからつけられています。
白糸酒造では昔ながらのハネ木搾りという手法でお酒が造られています。醪を酒袋に入れて木の槽に積み込み、支柱となるハネ木に総量1.2トンの重しの石を吊るしてテコの原理でやさしく圧力をかけ、ゆっくり搾る。機械のように強力な圧力をかけて最後まで搾りきらないので、雑味もなく、味もまろやかに仕上がるそうです。
このハネ木搾りで普通酒から大吟醸まで搾られているのは全国的にみても白糸酒造だけ。
毎年蔵開きは2回行われていますが、今年は2月20日(土)・21日(日)、4月9日(土)・10日(日)で開催されます。
福岡に行かれる際には足を運んでみてはいかがでしょうか?
おすすめの逸品です。
※掲載情報は 2016/01/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家
石松利佳子
「身体の中から美しく」をコンセプトに、マクロビオティック×薬膳×スーパーフードを融合させた植物性100%の料理教室「Salon de R」を主宰。
病気をきっかけに食事を見直し、“身体は自分が食べた物でできている”と実感。外食は楽しみつつも自宅での食事をマクロビオティックに変えて身体が元気になったことから、「食と健康」について興味を持つ。その後は、中国の医学理論に基づいた薬膳を学び、季節や体質、心と身体のつながりなど、その人の状態によって食べるべきものが変わることを知り、料理教室だけでなく薬膳の理論が学べる資格取得講座をスタート。
その他、ワインスクールや短大での講師、豆腐マイスター認定講座、WEB・雑誌にてコラム執筆やレシピ紹介、企業へのレシピ提供や商品開発なども手掛ける。