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「湘南のナンプラー」
湘南は鵠沼にそれはある。
ナンプラーと聞くとタイやベトナムなど東南アジアを思い起こすことが多いと思うが、日本では江戸時代に醤油が広まるまでは海でとれた魚を発酵させ「魚醤」を作り、それが日々の食卓を支えていたそうである。
使ってみた印象は、タイなどから輸入されて来ているナンプラーより上品な気がした。日常使いにはぴったりの一品である。
地元で広がりをみせる「鵠沼魚醤」
湘南の片瀬漁港で水揚げされたカタクチイワシのみを使い天然塩と合わせて作ったものである。新鮮なものから丁寧に作られているので独特の臭みはなく濃厚なコクとうま味、そしてどこか上品な香りがする。
鵠沼魚醤を使ったレシピの提案。藤沢を中心とした湘南のレストランなどで鵠沼魚醤を使ったメニューを出してもらったりしながら新しい名物として広まってきているそうである。
シンプルに良いものを。海があり山がある。サーファーがいて伝統がある。そんな湘南だからこそ生まれたような気がする。
「温故知新」と言う言葉がとても似合う逸品である。
いつかは秋田のしょっつる。湘南の魚醤。なんて言われているかもしれない。
※掲載情報は 2015/12/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
鎌倉「アナン」三代目
メタ・バラッツ
1984年、鎌倉生まれ。
南インド・ニルギリの高校GSIS(Good Shephered Int’l School)を卒業し、スイス・ジュネーブのCollege du Lemanにてケンブリッジ大学のA Levelを獲得。その後、スペインに留学して経営学と料理を学び、帰国。アナン(株)にて新商品開発やネーミング・新規事業の改革等に携わりながら、北インド・グジャラート出身である父アナン・メタの元で、アーユルヴェーダを基にした料理を実践している。旬の野菜をテーマにしたカフェ「移動チャイ屋」を立ち上げ、出張料理を精力的に展開中。