九十九里産イワシで作った国産オイルサーディン

九十九里産イワシで作った国産オイルサーディン

記事詳細


紹介している商品


「鰯の頭も信心」のことわざは節分からですが

九十九里産イワシで作った国産オイルサーディン

来週は節分。節分と言えば豆まきというと、最近はどうも古い話になってきているみたいで、世の中では太巻きを買って来て丸かじりする日になっているようですね。だとすると、節分の日には鰯の頭を柊(ヒイラギ)の小枝に刺して戸口に飾る、なんていう風習は聞いたことないよっていう人も多くなっているのでしょうね。私の家でもそれはやったことはありませんが。そんなことをつらつらと考えていたら、去年、軽井沢の「ツルヤ」で鰯の缶詰も買って来ていたことを思い出しました。水煮とかじゃありませんよ。九十九里産カタクチイワシを使った国産オイルサーディン。ちょいとこいつを温めて、ビールなんかいっちゃいましょうかね。

塩とオリーブオイルだけで調味した素材の生きる味

九十九里産イワシで作った国産オイルサーディン

オイルサーディンと言ったら輸入品が一般的ですが、こいつを開けると、そういうものよりもちょっと大ぶりなイワシがコロコロと収まっている。パッケージには、「化学調味料不使用」と書いてあるけど、これは「塩とオリーブオイルだけで作りました」のほうがかっこいいのに。で、頭と内臓を除いてから乾燥させて、焼きを入れて香りを出して、手作業で缶に詰めてからエキストラバージンオリーブオイルで煮込んだ、と書いてある。ということは、この缶のまま温めても有害物質は出なさそう。でもアヒージョ風にしようというわけで、ニンニクオイルを作ったグラタン皿に玉ネギをしいて中身を開けてからめてオーブン焼きに。見た目が悪いのは私の仕事が雑だからです。

干して煮て濃縮されたイワシの味がたっぷりする

九十九里産イワシで作った国産オイルサーディン

いや、これはなかなか。オイル煮にしてあってもイワシを食べている食感がするくらいだから、元のイワシはけっこう太っていたんでしょう。それが干して煮て縮んでいるわけで、濃縮された味がしっかり。今度買ってきたら、小細工などせず、缶を開けてそのままオーブン焼きにしてみたい(缶によっては内側のコーティングなどが溶けて、有害だったり味を悪くしたりするものもあるのでご注意を)。さて、私はワインはあまりやらないタチなのでビールですが、ワイン好きの友達にはワインを合わせてと勧めよう。ちなみに、輸入のオイルサーディンにはウルメイワシを使ったものや、ニシンの小さいの(スプラット)を使ったものなどもあるそうな。

※掲載情報は 2015/01/30 時点のものとなります。

  • 5
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
九十九里産イワシで作った国産オイルサーディン
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

次へ

前へ