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チュニジアを代表するスパイスと料理を一挙公開!
16世紀にスペインがスパイスの貿易を始めてから、スパイスは瞬く間に世界に広がりました。現在では、世界各地でスパイスを使った料理がありますが、チュニジアにもさまざまなスパイスが存在します。チュニジアは地理的にヨーロッパとアフリカの中間に位置する国で、中東、アフリカ、そしてヨーロッパの食文化が融合したユニークな食文化があります。
そこで今回は、チュニジアのスパイスを使った料理とレシピをご紹介します。
スパイスその1:チュニジア中で愛される国民的スパイス「ハリッサ」
チュニジア料理とハリッサは切っても切れないほど、さまざまな料理に使われるこのスパイスは、チュニジアの家庭の冷蔵庫に必ずあるといっても過言ではありません。ピリッとしたスパイスに塩気が利いていて料理の味を引きしめてくれます。
ハリッサ
【ハリッサの材料】
1.乾燥唐辛子:カップ2杯
2.乾燥マイルド唐辛子:カップ2杯
3.ガーリック:5片
4.コリアンダーの種(すりつぶしたもの):大さじ2杯
5.キャラウェイの種(すりつぶしたもの):大さじ1杯
6.クミンパウダー:小さじ2分の1
7.塩:小さじ2分の1
【ハリッサの作り方】
(1)唐辛子を熱湯に30分入れ、お湯を捨て、茎と種を抜きます。
(2)フードプロセッサーに、唐辛子、ガーリック、塩とオリーブオイルを入れてブレンドします。
(3)残りのスパイスを入れてかき混ぜ、ペースト状になったら出来上がりです。
クスクス
クスクスには必ずと言ってもいいほど使用される「ハリッサ」。こちらの料理でもオリーブオイル、「ハリッサ」、ガーリック、塩と胡椒で味付けをしています。
【クスクスの材料 4人分】
1.クスクス:2カップ
2.オリーブオイル:大さじ2杯
3.玉ねぎ:1玉
4.甘長ピーマン:1個
5.ズッキーニ:1個
6.ポテト:1個
7.にんじん:2個
8.ひよこまめ:1缶
9.トマトペースト:スプーン大さじ4
10.ハリッサ:大さじ2
11.チリパウダー:小さじ1
12.クミン:小さじ2分の1
13.ハタ(魚):1尾を4等分
14.塩と胡椒:お好みで
【クスクスの作り方】
(1)オリーブオイルを入れたフライパンに玉ねぎを入れ、中火で炒める。
(2)トマトペーストとひよこまめ、水1カップを15分沸騰させます。
(3)フライパンに戻し、野菜を入れ30分炒めます。
(4)ハタを「ハリッサ」、クミン、チリパウダー、塩、胡椒で味付けします。
(5)水きり気の中にクスクスとオリーブオイル小さじ1杯、水2分の1カップを入れます。
(6)30分蒸します。
(7)クスクスをお皿に移し、ソースを上からかけます。
(8)野菜と魚を上に乗せます。
(9)ソースをまわりにかけて出来上がりです。
ラブラビ
こちらは、クスクスと並びチュニジアを代表する料理ラブラビ。塩の効いたひよこまめがくせになる1品です。ご家庭でも簡単に作る事ができます。
【ラブラビの材料:4人分】
1.塩茹でしたひよこ豆:4カップ分
2.ハリッサ:大さじ2杯
3.ガーリック:4片
4.すりつぶしたクミンの種:大さじ1杯
5.オリーブオイル:2分の1カップ
6.塩(お好みで)
【つけあわせ】
1.レモンジュース
2.半熟卵
3.ケッパー
4.クルトン
5.パン1片
6.オイル
【ラブラビの作り方】
(1)フライパンに水を入れひよこまめを柔らかくなるまでゆでます
(2) ハリッサ、ガーリック、クミン、塩を入れます。中火で10分ほど炒めます
(3) クルトンとパンをお皿に乗せ、その上にひよこまめを乗せます。
(4) 付け合せの材料を上に乗せて出来上がりです。
スパイスその2:チュニジアでも家庭で作られる「タビル」
チュニジアでは、肉料理や魚料理のスパイスとして使われる「タビル」というスパイス。コリアンダー、クミン、キャラウェイ、ガーリックそして赤唐辛子を粉状にしたスパイスです。
お肉料理の場合は、「タビル」、オリーブオイル、塩、そしてミントで味付けをして焼くのが一般的な食べ方のひとつです。
「タビル」は家庭でも簡単に作る事ができます。そのレシピはこちらから。
【タビルの材料】
1.コリアンダーの種:大さじ3杯
2.クミンの種:大さじ1.5杯
3.キャラウェイの種:大さじ1杯
4.赤唐辛子を粉状にしたもの:大さじ2分の1
5.ドライガーリック:大さじ2杯分
【タビルの作り方】
(1)コリアンダーの種、クミンの種、キャラウェイの種、赤唐辛子を粉状にしたものをフライパンで弱火で3分熱を加えます。
(2) ボールに写し、ガーリックと混ぜて冷まします。
(3)グラインダーですりつぶしたら出来上がりです。
こちらは、乾燥させて冷蔵庫に保管しておくと1年間は持ちますので、いつでも使いまわしがききます。肉料理や魚料理にまぶすと、旨みと辛味が増します。
こちらはウコンの粉です。チュニジア料理には、肉料理の味付けによく使用されます。
このように、チュニジア料理には、スパイスが欠かせません。もちろんチュニジア料理にだけ今回ご紹介したスパイスが合うとは限りませんので、是非ご家庭で作るいつもの料理の隠し味にしてみても面白いかもしれませんね。
ハリッサ
和食でいう醤油・味噌のような、どこの家庭のテーブルにも並ぶチュニジア料理の必須アイテムです。ハリッサの辛味は比較的マイルドで香り高く、さらに甘みもあるので単調になりがちな料理に少し加えると、アクセントになってあらゆる料理に活用できます。
※掲載情報は 2015/12/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
チュニジア大使館
チュニジア共和国はアフリカ大陸に位置し、北と東は地中海に面しています。首都はチェニスでアラビア語が公用語ですが、フランスの影響が強く、フランス語も広く普及しています。歴史的には、地中海貿易で繁栄したカルタゴやカルタゴの武将ハンニバルが有名です。地形的には南北に細長く、地中海に面する北の地域は自然を南の地域は砂漠を楽しめます。代表的なチュニジア料理はクスクス、ブリックなどが有名で、トマトやチーズを多く使うなど隣国のイタリア料理の影響も受けています。オリーブオイルの輸出量が世界5位で、ほとんどの料理にオリーブオイルを使用します。沿岸地域では新鮮な魚料理も味わえます。スイーツは乾燥したなつめやし(デーツ)をつかったものが多く、さまざまな種類のお菓子が楽しめます。