韓国弁当
テーハンミング 住所:東京都新宿区大久保1丁目12-27
東京、新大久保の韓国家庭料理店「テーハンミング」で韓国式の弁当を作り始めたのは7~8年前から。韓国から某大物歌手が来日した際、頼まれて楽屋に届けたのが始まりだったそうです。それが好評を得たことで少しずつ需要が高まり、今ではコンサートやイベントの楽屋に届けるだけでなく、ファンからの差し入れとして運んだり、企業、団体、官公庁などへのケータリングなども行うようになりました。
あちこちから引っ張りだこの秘密は、「いい材料を使ってすべて手作り。ごはんも雑穀米を使うなどして栄養価にも気を配っています」という朴賢子(パク・キョンジャ)ママの家庭的なこだわりにもあるようです。
中に入る料理も、これと決めている訳ではなく、季節ごと、日ごとに変えていきます。ある日の弁当を見てみると、オサムプルコギ(イカと豚バラ肉のピリ辛焼肉)をメインに、チャプチェ(春雨炒め)、ホタテのチヂミ、パプリカとカニカマのチヂミ、ホウレンソウのナムルといった韓国料理がずらり。そこに鮭の焼き魚や、生ホタテとミニトマト、シシトウのグリルといった料理も加わっていますが、これは「韓国料理だけだと面白くないので、日本料理も少し混ぜるようにしているんです」というママの配慮だそうです。中でも鮭や生ホタテといった魚介は、質の高いものをその都度、市場から特注で取り寄せているとか。
そしてもうひとつ、季節のデザートにも注目して欲しいですね。「これも韓国から取り寄せたものなんですよ」と教えてくれたのがカムマルレンイと呼ばれる切り干し柿。一般的な干し柿とは違って、食べやすい大きさにカットしてあるのが特徴です。
注文の際は3日前までの要予約。値段は1000円、2000円(いずれも税抜き)の2種類を基本に、個人でテイクアウトする場合は5個からの受付となっています。どこかお出かけの際や、イベント、仕出しなどに、本格的な韓国家庭料理弁当はいかがでしょうか。
テーハンミング
住所:東京都新宿区大久保1丁目12-27
電話番号:03-5292-4448
080-3171-9065
テーハンミング 住所:東京都新宿区大久保1丁目12-27
※掲載情報は 2015/12/18 時点のものとなります。
コリアン・フード・コラムニスト
八田靖史
コリアン・フード・コラムニスト。慶尚北道栄州(ヨンジュ)市広報大使。1999年より韓国に留学し、韓国料理の魅力にどっぷりとハマる。韓国料理の魅力を伝えるべく、2001年より雑誌、新聞、WEBで執筆活動を開始。最近はトークイベントや講演のほか、企業向けのアドバイザー、韓国グルメツアーのプロデュースも行う。著書に『魅力探求!韓国料理』(小学館)、『新大久保コリアンタウンガイド』(晩聲社)、『かんたん、ヘルシー韓国おつまみ』(大空出版)ほか、語学テキストも多数。2014年7月には韓国の地方グルメを紹介する『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品!ぶっちぎり108料理』(三五館)を発売し、ソウルだけに留まらない韓国地方旅行の可能性を大きく切り開いた。韓国料理が生活の一部になった人のためのウェブサイト「韓食生活(http://kansyoku-life.com/)」を運営。