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フレアバーテンダー達に愛される理由
皆さん「マリブ」というリキュールをご存じですか？
マリブはカリブ海で作られたラム酒とココナッツを使用したココナッツラムです。ココナッツの甘い香りと口当たりは世界中で愛されており、数多くカクテルの原料にもなっています。ご家庭でも作れるカクテル材料の定番ですので、ご存じの方も多いと思います。今回はそのマリブというリキュールをフレアバーテンダーとしての目線からご紹介します。
私がフレアバーテンディングを始めて以来よく聞かれるのが「フレアバーテンダーの方ってみんなこのボトル使ってますよね。何か理由があるんですか？」という質問ですが、その理由はこのお酒のボトルの形状にヒントがあります。
私たちフレアバーテンダーがお客様の前でパフォーマンスを披露する際は、ボトルを投げてパフォーマンスをします。当然、ボトルはガラス製ですし、落として割ってお客様にケガをさせてしまっては大変です。私がフレアバーテンディングを始めるきっかけとなったのは、トムクルーズの映画「カクテル」。劇中でトムクルーズがカッコよくパフォーマンスをしていますが、彼のようにカッコよくパフォーマンスを行うには血の滲むような……といったら大げさかもしれませんが、練習が必要です。
もちろん練習中に落として割ってケガをしたら大変ですから、落としても割れない練習用ボトルもちゃんとあります。私も世界チャンピオンのタイトルを取得するまでの修業時代は、ボトルの底がすり減ってダメにしてしまうくらい練習用ボトルを使いました。
実はその練習用ボトルの形状に一番近いのがこの「マリブ」なんです。普段練習で使っているボトルに近いから投げやすく、つかみやすく、かつ見栄えも良いため現在でも私のショーではマリブのボトルを多数使用しており、4本以上を同時に投げるパフォーマンス等も行なっております。様々なボトルを投げてきましたが、やはりこのボトルほど扱いやすいのは私が知る限り無いと思います。
カジュアルでミキサビリティーの高いココナッツリキュール
さて、マリブと言えばコンセプトが「カジュアルでミキサビリティーの高いお酒」ということで開発されており、冒頭でも述べた通り簡単に様々な種類のカクテルを作れることで有名です。マリブオレンジ、マリブコーク、マリブパイン、マリブサーフなどの名前そのままの簡単に作れるカクテルからイタリアン・サーファー、ココナッツドリーム、サザンウインド、カリビアンクルーズなどのいかにも南国らしい本格的なカクテルにも使用されています。
その中でも私が特に好きなのは、簡単に作れるカクテルの１つ「マリブコーク」です。作り方は氷を入れたグラスにマリブを30mlにコーラを90mlほど入れてちょっと混ぜるだけ。たったこれだけで作れるカクテルですので、私も気にいっています。
もし本格的にというのであればカットしたレモンやライムを１つ加えるだけで、より一層風味が引き立ちます。まさにマリブのコンセプトでもある「カジュアルでミキサビリティーの高いお酒」にピッタリな一品かもしれませんね。もちろんこの分量はスタンダードな分量ですので、お好みで量を調整してみるのもいいかもしれません。
マリブは酒屋やスーパー等でも販売していますので、是非一度フレアバーテンダーが愛するこのマリブを買って色々と試してみてください。毎日お好みのカクテルを作って試してみたり、マリブ１本を用意して有り合わせのジュース等と軽く混ぜながらみんなで楽しむ“マリブパーティー”なんていうのもいいかもしれませんね。
マリブコーク
マリブコークの材料
マリブ（ココナッツリキュール）：30ml
コーラ：90ml
氷：数個
カットレモンまたはライム：1個
※掲載情報は 2015/12/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フレアバーテンダー
宇敷勝巳
2000年 新宿サントリー／クラシックジガーバーに入社し、バーテンダーとなり、本格的にお酒の勉強を始める。
2001年 トム・クルーズ主演の映画カクテルを観てフレアバーテンディングを始める。
2010年 カナダで行なわれた世界大会でフレアバーテンダー世界チャンピオンの座を獲得。
同年、シルク・ドゥ・ソレイユのオーディションにも合格し、世界唯一ボトル5本・6本ジャグリングをこなすフレアバーテンダーとして登録パフォーマーとなる。
2011年 プロのフレアバーテンダーに転向。
ショーを専門とするプロのフレアバーテンダーとして全国各地のウエディング、パーティ、各種様々なイベント、その他「アメリカ・カナダ・台湾・香港」など海外でもショーを演出。
この頃よりＴＶ、ＣＭ、雑誌、新聞など、様々なメディアにも出演。
2012年 銀座にて自身のBARを開業。
2015年現在では都内4店舗、静岡1店舗のBARを経営する傍ら。フレアバーテンダーとしての活動も広げており、各種メディア出演・ショー出演なども多く、その名を知る者は多い。
