仏手柑(佐賀県唐津産)
富田農園 住所:唐津市浜玉町平原甲1471
原産はインドと言われ現在の柑橘の原型に当たると言われています。ユニークな果実の形から江戸時代位から鑑賞用として「生花」、「茶の席」、神社やお寺の「正月飾り」「盆栽」などに珍重されています。最近では華道や茶道家の方々に愛用されその造形と香りを愛でる場として話題になっています。
実の(手のような部分)の広がりがあればあるほど貴重とされ、必要です。「ゆず」にも似た高貴な香りは気分を安らかにしてくれます。その香りは保管状態にもよりますが約1ヶ月ケ月ほど楽しむことができます。
仏手柑(ぶっしゅかん)は生食では食べられませんが「砂糖漬け」として加工するとその独特の香りとほのかな苦みを味わうことができます。
手柑を輪切りにして、グラニュウ糖とレモン汁を加え煮込み、天日干しにした後、さらにグラニュー等をまぶした加工品です。
お茶受けはもちろんのこと、深い仏手柑の香りを楽しむために紅茶や焼酎のお湯割に入れることで甘みと独特の香りがふわっと漂います。
柑橘の香りは古来から多くの人を楽しませてきました。アロマオイルでブレンドされ、リラックス効果をもたらしてきました。仏手柑も成分を抽出することはできますが、長く保管することができません。
昔の人々が楽しんできたように、生花や飾りとしておき自然の香りを楽しむことが理にもかなっているような気がします。
富田農園 住所:唐津市浜玉町平原甲1471
※掲載情報は 2015/11/22 時点のものとなります。
ベジフルコーディネイター
松永靖嘉
◆(株)吉森 産直事業部マネージャー ◆野菜ソムリエ ◆おされveg.LAB所長 大手通販会社で九州の美味しい農産物や「食」を開発に奔走。後に宮崎の「綾町」で有機野菜の素晴らしさに触れ、農産物の産直の仕事に携わる。以後、量販店・外食関係に農産物の紹介や販売を行うかたわら多くのシェフたちとメニューの開発などにも参画している。現在は佐賀唐津に在住し、高齢化する農業分野の中で若手を中心とする農産物の企画・開発・販売を行い、「本当においしい農産物」のトレンドを作りながら全国に情報を配信している。農産物の開発だけでなく、ビジュアルやデイスプレイなど「農産物をまるごとプレゼン」する仕事もおこなっている。◆百貨店のバイヤーやレストランなどに年間を通じて美味しい九州の農産物の企画・運営を通し多くの農産物だけでなく「生産者や産地のリアルな背景」を通して「その農産物の物語」を作っていくことで多くのファンを作っている。◆(モットー)生産者さんや農業関係に従事することは苦労も多い中「Happy」であることを忘れず、ライフスタイルの中での「食生活」を「おしゃれに」楽しむことを目指している。