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地元で支持を集める名店が作る燻製醤油
3、4年前から目や耳にすることが多くなった燻製醤油ですが、今や結構手軽に手に入れることができるようになりました。
しかし、香りが命の燻製、もちろん手間も暇もかかりますから、なかなか値段の方は手軽に、という感じではありませんでした。
大阪地下鉄の本町駅23番出口にほど近いところに、「vege食堂あらき家」という名店があります。大地の恵みを手軽に楽しめるように、というコンセプトで長年活躍されている荒木シェフが作った店で、現在は奈良県北葛城郡で創作料理の店も展開中で、近郷近在からの来客がある人気店です。
ホームページのスタッフ紹介はなかなかにファンキーな演出をしていますが、実際は常に真剣勝負の料理人さんたちです。
実は、奈良のお店でこちらの「燻製醤油」を試す機会があり、焼いた肉にちょちょいとつけて頬張ってみると、深い味わいと時間をかけているさないとなかなか出ないスモーキーな香りが重層を成して口内鼻腔内に充満、そして拡散していくのがわかります。
讃岐の天然醸造醤油を燻して作った労作です。いかに効果的に液体を燻すか、工夫を凝らした跡は実際に味わっていただけばわかりましょう。卵かけご飯にも、焼肉のタレとしても、サラダドレッシングなど、様々に楽しめます。
燻製料理が簡単に自宅で楽しめます。この薫香はなかなかの説得力です。
他にも、甘みと旨味がポイントの鹿児島の濃口醤油に納豆のコクをプラスした発酵醤油の「納豆醤油」は、鮪や鰹などの赤身の刺身で試してみてしいものです。これも万能感ありです。
そして、「生あおさ醤油」です。浜名湖の生海苔の、北海道の無添加鮭醤油とのコラボレーションは、海の幸にいろいろお試しください。山芋とろろやお酢の物の隠し味がおすすめとのことですが、私はシーフードカレーの隠し味にありかと思っています。冷奴や湯豆腐にも抜群の効果があります。
さらに、七味ではなく「十味」なるスパイスは、他にはない独特なブレンドで、ひと瓶持ち歩くと何にでも使えるのでなかなかに重宝します。
※掲載情報は 2015/11/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
俳優、ナレーター、エッセイスト
松尾貴史
1983年、大阪芸術大学デザイン学科(グラフィック専攻)卒業。
俳優、ナレーター、ボードビリアン、エッセイスト、司会者、折り紙作家。時おり、落語を口演することもある。各地で小規模の落語会、朗読のワークショップなどを不定期に開いて好評を博している。
1983年、ナレーターとしてデビュー。84年、ボードビリアンとしてデビュー。86年、作家の中島らも主宰の劇団、笑殺軍団リリパット・アーミーの旗揚げに参加。98年、演出家のG2と演劇ユニット AGAPE store 旗揚げ。
カレーに対する思いが高じ、東京の下北沢と大阪の福島でカレー店「般°若(パンニャ)」を経営。カレー総合研究所のカレー大學名誉教授。
著書に、「なぜ宇宙人は地球に来ない?笑う超常現象入門」、「接客主義」、「ネタになる統計データ」、「折り顔」ほか。
演劇ユニット AGAPE store 座長。日本文藝家協会会員。2013年より「季刊 25時」編集委員。
日本酒造組合日本酒大賞奨励賞(92年)。02年より日本ソムリエ協会名誉ソムリエ。
お問い合わせ matsuo25ji@gmail.com
プロフィール写真撮影:山岸伸