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ユニークな丸まげ状の手延べ素麺
先日、富山出身の友人が実家に帰省し、その際のお土産で買ってきてくれたことがこの大門素麺との出会いでした。友人曰く「この素麺食べたらほかの食べられなくなるよ。」と自らハードルを上げていたので(笑)、楽しみに持ち帰りさっそく頂いてみることに。
袋を開けてみると、見たこともないような素麺の形が。まっすぐに並んでいるのではなく、ぐるりと巻き込んであり、紙には「半分に割って茹でてください」との記載がありました。大門素麺について調べてみると、富山県砺波市の大門地区に伝わる素麺の一つで、「丸まげ素麺」とも呼ばれているのだそう。大門素麺はある程度の長さに伸ばされた麺を完全に乾燥する前に(乾燥してしまうと折れてしまうため)四つに畳んで丸めて、最後に紙に包んで出荷されています。長い麺を四つに畳んで丸めているだけなので、そのまま茹でるととんでもない長さの素麺が出来上がるという。だから二つに折ってから茹でるのが、大門素麺を茹でる時のポイントなのだそう。なるほど、と納得した私は豪快にバリバリっと半分に割り茹でること3分。シンプルに小ねぎとわさびで頂きました。
食感はもっちもちでコシがしっかりしています。食塩とのバランスもよく、のど越しもさわやかです。伝統を守り、手延べで作られていると思うと、とても贅沢な気持ちになりました。夏を締めくくるのに最適の食材です。
※掲載情報は 2015/10/01 時点のものとなります。
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キュレーター情報
管理栄養士/料理研究家
鈴木あすな
愛知県名古屋市出身。大学卒業と同時に「管理栄養士」を取得し料理研究家としてのキャリアをスタート。
結婚を機に世界中にたくさんの素敵な食卓=TABLEを作りたいという想いから株式会社Table forを立ち上げる。
現在は料理教室「Cooking School〝Table for″」の運営やメディア出を通じた情報発信、レシピ開発、プロデュース、地域貢献など、より豊かな食卓が増えるよう幅広い活動をしている。