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イチオシはヘルシーで爽やかな「緑のマンゴー」
年間を通じて温暖な気候のタイでは、様々なトロピカルフルーツが栽培されています。そのうち、メインとなっているのは約20種類。日本に輸出されているフルーツでは「マンゴー」が代表的です。現在、日本に輸出できるタイのマンゴーは「ナムドクマイ」、「ナンカンワン」、「ピムセンダン」、「ラッド」、「マハチャノック」の5種類。このうち、「ナンカンワン」、「ピムセンダン」、「ラッド」は、熟する前の緑の状態で食べられるマンゴーです。熟したマンゴーよりも歯ごたえがあって、甘みやコクにほどよい酸味もある、さわやかな味わいです。
(写真:タイ王国大使館 農務担当 チョンティサック・チャーオーパークナーム 公私参事官)
タイでは緑のマンゴーを切って、海老味噌や砂糖、唐辛子、赤タマネギで作る甘辛いタレに付けるのが一般的な食べ方です。日本ではマンゴーと言えば熟したマンゴーを思い浮かべる人が多いと思いますが、タイでは緑のマンゴーを食べることの方が多いくらいポピュラーなものです。緑のマンゴーで、まだ日本に入ってきていない品種には「チョークアナン」、「キアオサワイ」があります。日本のみなさんには、緑のマンゴーをぜひ味わっていただきたく、特にヘルシー志向の女性におすすめです。
タイのフルーツは「雨季」が旬!
タイでは年間を通していろんな種類のフルーツを食べることができますが、特にフルーツが美味しい時期は、4月〜9月にかけての雨季といえます。この時期になるとドリアンやランブータンを皮切りに、旬を迎えたフルーツが次々と登場します。一方で、マンゴーやバナナなど海外でも人気のあるフルーツは、一年中収穫できるよう栽培方法や環境が整えられています。
現在、タイのフルーツの主な輸出先はヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、アジアでは中国と日本となっています。日本への輸出では品質など求められる条件が高いため、輸出量はそれほど増えていません。でも、品目数でいえば長年8種類だったところ、2012年に柑橘類の「ソムオー」が解禁となり、現在は9種類となっています。将来的にはもっと多くのタイ産フルーツを日本のみなさんに楽しんでいただけるよう、努力していきたいと考えています。
タイではフルーツが料理にも大活躍
日本ではスーパーやコンビニエンスストアなどで、あらかじめカットされた食べきりサイズのフルーツを見かけますが、タイでそのような商品を見ることはなく、キロ単位で買って自宅でカットして食べるのが一般的です。オフィス街ではお昼休みにフルーツを買って、午後の仕事のちょっとした息抜きに食べる光景も見られます。タイではフルーツをデザートとしてだけではなく、料理にもよく使います。例えば、緑のマンゴーを細く切って和え物を作り、揚げた魚に添えたり、パイナップルならレッドカレーに入れたり、チャーハンに入れて「ハワイアンチャーハン」として食べることもあります。
2012年に日本への輸出が解禁されたソムオーは、他の柑橘類と同じように甘さと酸っぱさが特徴ですが、タイ料理独特の辛い・酸っぱいといった味付けともよく合うので、様々な料理に添えられています。ちょうど今年の7月31日に、ソムオーが料理にも使えることを日本の方々へご紹介するための「ソムオーナイト」というイベントが東京で実施されました。そして翌日8月1日〜31日までの1ヶ月間、国内のタイ料理店とタイアップして、サラダや和え物、春巻きの具など、ソムオーを使ったメニューが提供されました。
月餅に「ドリアン」? 要注目は「タマリンド」
まだ日本であまり知られていないフルーツに「タマリンド」というものがあります。10月下旬〜2月が旬の豆科の植物で、生のままではなく干して食べます。さやを剥くと果実が入っていて、ココナッツミルクの入っていないカレーの酸味出しに使うなど、タイ料理に欠かせない食材のひとつです。また、消化を助けるヘルシーな食べ物としても注目されています。
デザートとしていただくフルーツの代表的な食べ方には、ココナッツを組み合わせたものが多く、ココナッツミルクとバナナを煮たもの、ドリアンともち米にココナッツミルクをかけたものなどがあります。ソムホーでゼリーを作ることもあります。お菓子ならチップス系が豊富で、ドリアンチップス、バナナチップス、パイナップルの芯を使ったチップスも人気があり、一部日本にも輸出されています。タイには中華系の人が多いので、中国でお月見の時に食べる「月餅」もメジャーなお菓子です。
一年中買うことができますが、タイの月餅にはドリアン味があるのも特徴です。ドリアンは生で食べると匂いが強いフルーツですが、チップスにしたり、餡に入れたりするなど加工することでとても食べやすくなり、タイでは身近なフルーツの一つです。
米ぬか油でフライした、着色料・保存料不使用で、無添加のチップスです。ドリアンの風味をそのままに食べやすく、ドリアンの栄養素を摂取できます。
※掲載情報は 2015/09/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
タイ王国大使館
東南アジアのほぼ中央に位置するタイ。日本との交流は600年前のアユタヤ王朝と琉球王国の交易の時代にさかのぼる。現在はタイ王室と日本の皇室の交流、政府間、経済連携、学術交流、そして国民同士の交流まで、あらゆる段階において緊密な関係を持っている。タイは地域のビジネスや輸送の中心地であり、2015年に発足予定のアセアン経済共同体のゲートウェイでもある。6億人の人口をかかえGDP143兆円という市場規模になる。自然、歴史、文化、ショッピング、様々なエンターテイメントなど訪れた人を満足させる魅力に溢れた国。特に、ハーブ&スパイスの効いた美味しいタイ料理は大人気。