25年もベストセラー ラ・メゾン・デュ・ショコラの「エクレア」は甘過ぎずほろ苦い

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同じ味を保つ為にフランス本国から年に2回パティシエが日本に来る

僕が子どもの頃「エクレア」は、聞くだけでテンションが上がるくらいの特別な存在でした。「シュークリーム」は「エクレア」に似ていますが、豪快にチョコレートが上にかかっている「エクレア」の存在感のある佇まいからして、「シュークリーム」よりも、「エクレア」のほうが華やかに見えました。

 

調べて見ると、エクレアが日本で知名度が上がったのは、一説によると1965年に出版された児童文学「チョコレート戦争」がきっかけとも言われています。「エクレア」の歴史は古く19世紀初頭にフランスで誕生し、フランスでは「エクレール オ ショコラ」というのが正式な呼び名らしいです。

 

「エクレア」が、いつからあったのかと考えたこともなかったのですが、言われてみれば昔からある伝統的なお菓子と言われても不思議なことではありません。

 

勝手な想像ですが、フランス人にとっては、下町で育った僕でいう「どらやき」みたいなものかもしれません。実家の近所の「うさぎや」の「どらやき」が昔から慣れ親しんだ定番となるように、もしかすると、フランスでも自分の昔なじみの定番は、どこどこの「エクレア」なんていうことがあるのかもしれませんね。

 

今週から眼鏡の展示会でパリに出張に行くので、フランス人の友人たちに自分の定番の「エクレア」の店はどこか聞いてみようと思います。

 

25年もベストセラー ラ・メゾン・デュ・ショコラの「エクレア」は甘過ぎずほろ苦い

ちなみに、僕が一番好きな「エクレア」は、「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の「エクレール」です。「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」と言えば、みなさんご存知の超有名なショコラティエです。もちろんチョコレートは絶品ですが、ここの「エクレール」も最高です。外側がカリッとして内側がモチっとしたシュー生地の中に、柔らか過ぎない口当たりの良いクリームが中にギッシリと入っています。中のクリームの味は、「ショコラ」、「キャラメル」、「カフェ」の3種類あります。おすすめなのは、なんと言っても1990年に誕生し25年もベストセラーになっている「ショコラ」です。甘過ぎず、ほろ苦いチョコレートクリームが絶妙です。一口食べるだけで、幸せな気分になります。賞味期限が当日のみというのも、美味しさの秘密かもしれません。

25年もベストセラー ラ・メゾン・デュ・ショコラの「エクレア」は甘過ぎずほろ苦い

最近では、日本でも購入出来るようになりましたが、以前はパリに行ったら「エクレール」を食べにお店に行く方も多かったらしいです。「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のチョコレートは空輸で運んでいるという話は有名ですが、「エクレール」は同じレシピを使って日本で作っているとのことです。カリッとしままシュー生地を空輸するのは、さすがに難しいようです。日本とフランスで同じ味を保つために、フランスから年に2回本国のパティシエが日本に来て厳しいチェックをしているのはさすがです。

 

ご自分のなじみの「エクレア」がない方は、ぜひ「ラ メゾン デュ ショコラ」の「エクレール・ショコラ」をお試しください。

※掲載情報は 2015/09/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

荒岡俊行

荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主

荒岡俊行

1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。

ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。

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