記事詳細
紹介している商品
できたて熱々で、昼すぎには売り切れることも
今でこそ東京メトロの南北線と、都営地下鉄の大江戸線の駅ができて、便利になった麻布十番ですが、かつては六本木や神谷町、芝公園、白金高輪、広尾駅のいずれからも遠く、徒歩20分程度かかる不便な町でした。それが却って、港区なのに下町的な商店街の雰囲気を残す結果になったのが面白いところ。最近では、スタイリッシュな店舗も増えて、昭和と平成が入り乱れる街と化しています。そんな麻布十番で人気のお土産店が『麻布かりんと』。文字通り、かりんとうの専門店で、なんと50種類ものかりんとうを製造販売なさっています。「かりんとうって、そんなに種類があるの?」と驚いた方、今やかりんとうは進化を遂げているのです。定番はもちろん、いちご味、シナモン味、竹炭味などバリーション豊富なのです。でも、僕のイチオシは通常タイプじゃなくて「かりんとまん」という商品。
特に抹茶風味もただよう、抹茶あんタイプがオススメ
見た目は大きなかりんとうなんですが、中はおまんじゅうのような、優しい食感。でも、周りは黒蜜仕立てで、丁寧に焦がした風味が、やっぱり、かりんとうという不思議な一品。油で揚げているので、香ばしさも抜群です。「かりんとまん」には2種類あります。こし餡の入ったタイプ、そして、抹茶あんのタイプ。この、抹茶あんのタイプが特にオススメ。苦みと甘みの共存した黒蜜仕立ての味わいの外側、そして爽やかな抹茶風味が活きる餡の入った内側、その、味のグラデーションがたまりません。他の「かりんとう」は通販をしているのですが、「かりんとまん」は実店舗のみの販売。しかも、他は工場生産ですが、麻布十番店では、店舗内で揚げているので、できたてアツアツもゲットできます!
※掲載情報は 2015/09/10 時点のものとなります。
- 7
キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。