宝箱のようなカラフルな宮崎小林市 梶並さんの野菜たち

宝箱のようなカラフルな宮崎小林市 梶並さんの野菜たち

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故郷の恩師が紹介してくれた美味しい野菜

宝箱のようなカラフルな宮崎小林市 梶並さんの野菜たち

僕には恩師と言える方々がたくさんいます。僕が成長する過程で様々な方にお世話になっていて今の僕があるのですが、小学校の5年生の時の担任の先生にも非常にお世話になりました。卒業してからはもちろん、東京でシェフになった後も連絡を取り合って東京に来る際は、当時勤めていたお店にも来て頂いて「お前が宮崎に戻ってきて教えてくれる機会が作れればなぁ」という優しい言葉も頂いたことがありました。

 

2年位前にその先生から「宮崎県の小林市にある細野小学校の校長になった。前言っていた学校に来て料理を生徒に教えてくれないか」連絡を頂きました。2つ返事でそのお誘いを快諾し、実際に小学校に赴き、料理教室を実施いたしました。その際に、せっかくだからということで、地域の生産者の方の生産地をご紹介いただき、訪問いたしました。その時に訪問したのが、梶並さんが運営している直売所でした。

 

梶並さんの直売所は、目の前が山になっている露店なのですが、通りに面しているので、人の行き来よりも車の往来の方が多い場所なんです。その露店に机があって、その日に収穫された野菜が並べられているのですが、その隣でネコが気持ちよさそうに寝ていたりしているようなのんびりした雰囲気があります。

 

僕が訪問させてもらった時に奥様が出してくれた「サツマイモ」が、本当に美味しくて一気に虜になってしまいました。その後、畑も案内していただいたのですが、一つの畑で様々な品種を作られている、つまり「少量多品種栽培」を行っているんですね。

 

立地は宮崎県の中でも、野菜を育てる場所としては抜群に良いんですよね。宮崎なので日差しは強いし、えびの高原のふもとにあるため、「霧島おろし」という風が吹きおります。この冷たい風によって野菜に甘みがしっかり乗るんです。もちろん土も良いですし、水はけもいいので、本当に「美味しい」野菜ができるんですよね。梶並さんの人柄も、もちろん素晴らしく、こちらが品種のリクエストをしても、いつもお答えしていただいています。

 

そして、いつもお任せで商品が届くんですが、箱を開けるのが本当に楽しみ。開けた瞬間にカラフルな色が目に飛び込んできて、イマジネーションが凄く沸くんです。この野菜はこう調理した方がいいかなとか、この野菜は生のままがいいかなとか。僕も試されているような感覚になりますが、それが僕の成長過程にも必要な瞬間なんだと思います。

 

是非宮崎県に行く機会があれば、梶並さんの直売所を覗いてみてください。満面の笑みの梶並さんが、お出迎えしてくれるはずです。

宝箱のようなカラフルな宮崎小林市 梶並さんの野菜たち

Photo by (c)Tomo.Yun
http://www.yunphoto.net

各種野菜

ヤサイショップ(梶並)住所:宮崎県小林市南西方7694-1

※掲載情報は 2015/09/14 時点のものとなります。

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キュレーター情報

中原弘光

シェフ

中原弘光

『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。

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